米ブリンケン国務長官 イスラエルによる入植地拡大に反対強調

米ブリンケン国務長官 イスラエルによる入植地拡大に反対強調
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230201/k10013967101000.html

『中東を歴訪中のアメリカのブリンケン国務長官はイスラエルとパレスチナの暴力の応酬に深い懸念を示した上で、ユダヤ人入植地の拡大に強く反対すると強調し、パレスチナに対し強硬なイスラエルのネタニヤフ政権にくぎを刺しました。

イスラエルとパレスチナをめぐっては1月下旬以降、イスラエル軍の作戦でパレスチナ人10人が死亡した一方、東エルサレムにあるユダヤ教の礼拝所ではパレスチナ人による銃撃でイスラエル人7人が死亡し、緊張が高まっています。

中東を訪れているアメリカのブリンケン国務長官はエルサレムで31日、記者会見を行い、暴力の応酬に深い懸念を示した上で「パレスチナとイスラエルの人たちが自由や安全などを平等に享受するという目標を達成するための唯一の方法は、2つの民のための2つの国家だ」と述べ、イスラエルと将来のパレスチナ国家が共存する「2国家共存」への支持を重ねて示しました。

その上で「アメリカは、この目標を遠ざけるものには反対し続ける」と述べ、イスラエルによるユダヤ人入植地の拡大やパレスチナ人に対する退去処分に強く反対すると強調しました。

去年末に発足したイスラエルのネタニヤフ政権は、国際法に違反するユダヤ人入植地の拡大を掲げるなどパレスチナに対し強硬で、ブリンケン長官としてはくぎを刺した形です。』