成長するルーマニアの展望と問題点

成長するルーマニアの展望と問題点 – 北の国から猫と二人で想う事 livedoor版
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『EU加盟を果たしたルーマニアRomaniaの首都ブカレストで2023年1月24日、ロシアとウクライナの「戦争」へのルーマニアの関与に反対するデモが行われた。参加者らは「戦争反対! 家族の元へ帰れ! 子どもたちの元へ帰れ! 愛する人の元へ帰れ! あなた方の責務は親としての役割を果たすことで、世界を破壊することではない!」と書かれたポスターを掲げた。中には「(ウクライナの隣国)モルドバから出て行け!」と書かれた旗を掲げる人もいた。 全て、プーチンロシアのウクライナからの撤退を指している。

1d3332b8 njnj東欧ルーマニアは今年、低迷する近隣諸国を上回る経済成長を遂げる見通しだ。欧州連合(EU)の資金支援や通貨レウの安定、ロシアやウクライナからの製造拠点移設に伴う外国投資などが追い風となっている。
国際通貨基金(IMF)は今年のルーマニアの成長率を3.1%と予想し、ポーランドや、景気減速と高インフレに見舞われているハンガリーを上回る勢いで、長らく欧州最貧国のひとつであり汚職のまん延で知られてきたが、過去10年でいつの間にか近隣諸国と肩を並べ、ポーランドに次ぐ東欧第2の経済大国にのしあがった。

ルーマニアの明るい見通しを支えているのがEUへの加盟およびEUとの良好な関係だ。ハンガリーとポーランドが、数十億ドル規模のパンデミック復興基金の拠出条件である司法改革を巡りEUと交渉を続けているのを尻目に、ルーマニアは既にEUから60億ユーロ(約8470億円)を超える助成と低利融資を引き出している。
EU当局者は、「(復興基金)計画に盛り込まれた全ての汚職防止措置が正しく実施されれば、ルーマニアはこの地域における良好なガバナンスの見本になり得る」と述べた。これはEUが融資先のEU加盟国へ求める改善策の一つで、ウクライナも意識して遅く対策に乗り出している。

国際的製造、販売ハブを求める企業がロシアやウクライナからコストの低い近隣諸国へと製造拠点に移したことも追い風となり、ルーマニアには昨年1─10月の外国直接投資が93億9000万ユーロと、10カ月間としてはEU加盟以来最大となった。
2022年の調査によると、外国企業101社の半数以上がルーマニアでサプライチェーン(供給網)や物流などの分野を中心に事業の立ち上げや拡大を計画。ルーマニアは投資意欲の評価で欧州4位となっている。この中にはフィンランドのノキアンタイヤが計画する、ルーマニア北西部オラデアの工場に2024年までに6億5000万ユーロを投資するプロジェクトも含まれている。

だが、ルーマニア経済には依然としていくつも障害が残っている。巨額の経常赤字、高齢化、インフラ整備を阻む慢性的なお役所仕事などだ。2024年に選挙を控えて財政赤字の削減は難しいかもしれない。

EUとの関係も常に良好ではない。昨年12月には無許可の移民を巡りオーストリアが反対の立場を取ったことで、ルーマニアは域内を入国審査なしで移動できるシェンゲン協定への加入が見送られた。また、地域格差は大きい。農村の一部ではいまだに電力網が整備されていない一方、活気あふれるブカレストの生活水準は旧東ドイツを上回っている。しかしルーマニア中銀総裁を30年余りにわたって務めるムグル・イサレスク氏は、状況は変わりつつあると楽観的だ。11月のインタビューでルーマニアの現状について「最近地方を訪れたが、道路は両側とも車でいっぱいだった。好調なのはブカレストだけではない。景気後退や貧困が起きているようには全く見えない」と話した。参照記事 参照記事 』