G20で世界の仲介役めざすインド 中国との対立が影

G20で世界の仲介役めざすインド 中国との対立が影
ムンバイ支局 花田亮輔
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM182P40Y3A110C2000000/

『インドが中国との関係に苦慮している。インドと中国は長年にわたり国境紛争を抱えており、最近も衝突が発生した。インドは現在、20カ国・地域(G20)の議長国を務めている。先進国と途上国の橋渡し役として存在感を発揮したいインドにとって、挑発を続ける隣国への対応が頭痛の種になっている。

「民主主義の母国がG20をホストする」。いまインドの首都ニューデリーやムンバイといった大都市で、G20関連のポスターや…

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『米ハドソン研究所の長尾賢研究員は「中国側ではインドとの緊張関係を高めた軍人が出世する傾向にあり、中国政府として意図的に挑発行動をとっている可能性が高い」とみる。長尾研究員は中国側の意図について「一度侵入すれば、中国側は『撤退』をインドに対して『譲歩してやった』という外交上の駆け引きに使えるようになる」と指摘する。米国などとの協調姿勢も見せるインドに対する揺さぶりとして、国境地域での衝突を利用しようとしているとの見方だ。』

『インドのジャイシャンカル外相は20年に出版した著書(邦題『インド外交の流儀』)で、同国の指針を「米国を巻き込み、中国を管理(マネージ)し、欧州を開拓し、ロシアを安心させ、日本により大きな力を発揮してもらい、隣人を引き込み、隣国を広げ、従来の支持層を拡大する」と表現した。もくろみ通り中国との関係を「管理」できるか。例年以上に外交手腕が問われる一年となりそうだ。』