大砲や戦車と同列に、いまやドローンが、軍隊の必須兵器に昇格した…。

大砲や戦車と同列に、いまやドローンが、軍隊の必須兵器に昇格した…。
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『John Haltiwanger 記者による2023-1-23記事「Ukraine’s battlefields look like World War I but with a new and terrifying addition that leaves troops with almost nowhere to hide」。

    シンクタンクのピーター・シンガーは言う。ドローンが将来の通常戦争でユビキタスに使われる一般的な道具に昇格することはあるのかという議論は、今次ウクライナ戦争の現実によって、おわった。

 ※昔の砲兵に双眼鏡が必要だったように、これからの砲兵と歩兵の重火器には、ドローンが不可欠である。またそれ以外の兵科にとっても、ドローンの役割は増すばかりで、減ることは考えられないだろう。

 クリストファー・ミラーは言う。ドローンのスウォーム運用はいつ戦争で見られるのだろうかと皆、関心をもっていた。なんとそれを最初に実行したのはロシア軍で、システムはイラン製の「シャヘド136」であった。
 シンガーが着目するのは、露軍が、自爆型ドローンを、意図的に、平気で《都市の民間住民殺害》に投入することである。これは盲点だった。西側では誰もそんなことは考えなかったので。

 しかし考えてみれば、自爆型ドローンは、ロンドンを無差別空襲した「V-1」号と同じなのだ。それがニューテクノロジーによって安価に復活したと思えばよい。

 末端部隊の偵察手段として、DJIの「Mavic 3」は定番に昇格した。オンラインだと3000ドルしないで入手できる市販品である。

 戦術偵察の流儀は、根本から変わってしまった。ロンドンのキングズカレジの研究者マリナ・ミロンは言う。かつては敵部隊の位置を確かめるために長距離偵察小隊や潜入斥候を陸上から派遣する必要があった。その偵察人員が無事に戻って来られる保証はないので、偵察隊を出すか出さないかも指揮する部隊長の悩み所であった。しかし今日、偵察ドローンが撃墜されても誰も死なない。長距離偵察をするべきか控えるべきかの判断は、悩む所ではなくなったのである。すぐに飛ばせるドローンがあるかないかだけが問題になった。ドローンがなければ偵察情報はあつまらず、その部隊は敵よりも単純に不利に陥る。敵は常続的に偵察ドローンを送り出してくるので。

 地上部隊はまた、常に敵のドローンから見られていると意識しなければならなくなった。これを忘れた者は、単純に、生き残れない。

 ドローンは「キルチェーン」を劇的に短くした。敵の高価値目標を遠くで発見し、その座標を特定し、味方砲兵に射撃して命中弾を与えて片付けてもらうまでの時間が、極端に短縮されつつあるのだ。

 シンガーは言う。大砲や戦車と同列に、いまやドローンが、軍隊の必須兵器に昇格したのである。』