北朝鮮がロシアに武器供与 米政府が証拠写真公開

北朝鮮がロシアに武器供与 米政府が証拠写真公開
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『【ワシントン=坂口幸裕】米政府は20日、北朝鮮がロシアの民間軍事会社「ワグネル」に武器を供与した証拠だとする写真を公開した。米政府高官は記者会見で、武器支援の事実を認めない北朝鮮について「偽って否定している」と非難した。来週にワグネルを「国際犯罪組織」に指定し、追加制裁を科すとも明かした。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は20日、米欧の経済制裁で国内の兵器生産が滞ったロシアが外国からの武器調達を強化していると指摘した。公開した写真に関し「ワグネルが使用する歩兵用ロケットとミサイルを(北朝鮮から)ロシアに搬入している様子だ」と説明した。

カービー氏によると、2022年11月18日にロシアの鉄道車両5両が北朝鮮に入り、翌19日に北朝鮮でコンテナに積んだ武器・弾薬を載せた列車がロシアに戻った。戦況に影響はないと評価しつつ「ロシアは今後も北朝鮮の兵器を受け取るだろう」との見方を示した。

ロシアは北朝鮮のほか、イランからも攻撃型ドローンなどの武器を取得した。米欧が軍事転用の可能性がある製品・技術の輸出規制を強め、ロシア国内での武器生産が滞っているのが一因とみられる。

米政府はワグネルがロシア軍に加わり、ウクライナとの戦闘で影響力を増しているとみる。カービー氏はワグネルが独自に派兵する5万人のうち、1万人が雇い兵、4万人がロシアの囚人だと分析。ロシア国防省はワグネルが刑務所から直接採用して戦地に派遣する手法に反対しており「双方の間に緊張が高まっている」と話した。

カービー氏は「ウクライナや世界中で残虐行為や人権侵害をしているワグネルに新たな行動を取る」と明言。米財務省が国際犯罪組織に認定すると語った。すでに米国の製品・技術を使って軍事転用できないよう輸出規制を強化しており、米国内の資産凍結や取引禁止も追加される見通しだ。

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