プーチンは「3月までにドネツク州を制圧しろ」と命じた

プーチンは「3月までにドネツク州を制圧しろ」と命じた
https://nappi11.livedoor.blog/archives/5404980.html

『以下は、2023年1月19日の記事「ロシア・ウクライナ最終決戦」の予兆…! 歴史の教科書に載るであろう「大きな戦い」が近づいている・国際関係アナリスト 北野 幸伯(きたの よしのり)」からの抜粋である。

、、大きな流れでは、ウクライナ軍が優勢だ。「自国領を侵略から守っている」ウクライナ軍の士気は、「他国の領土で戦う侵略者」ロシア軍より高い。さらに、ウクライナは、欧米から資金、武器、情報の支援を大量に受けている。一方、ロシアは、北朝鮮から武器、弾薬を買い戻し、イランからドローンを購入している。中国は、ロシアから原油、天然ガスを安く輸入しているが、武器支援は行っていない。国際社会を味方につけたウクライナが、孤立しているロシアを、徐々に押し戻しているのが現状なのだ。

 4しゅうプーチンは2022年10月頃から、「停戦交渉する準備がある」と、発言するようになった。ただ、「ウクライナがロシアの新たな領土を認めるという前提で、話し合う用意がある」という条件がついている。要するにプーチンは、9月に併合したルガンスク州、ドネツク州、ザポリージャ州、ヘルソン州を、「ロシア領と認めれば、停戦交渉に応じてやる」と主張しているのだ。これをウクライナが受け入れるはずはなく、戦闘はつづいていく。

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プーチンは2023年1月11日、ゲラシモフ(Valery Gerasimov)参謀総長:プーチンの左 を、ウクライナ軍事作戦の総司令官に任命した。日本ではむしろ、国防トップのショイグ(Sergei Shoigu)国防相:プーチンの右 の方が知られている。しかし、実をいうとショイグは、「軍事の素人」だ。 彼は、1991年から2012年まで、21年間も「非常事態省」のトップだった。非常事態省は、自然災害や大事故の際に、国民を救出、支援する役割を担っている。2012年国防相に抜擢された。だが、軍事の知識はない。
FireShot Webpage Screenshot #525 – ‘一方、ゲラシモフは、ロシア連邦軍参謀本部軍事アカデミーで学んだ生粋の軍人だ。実戦経験もある。

彼は、第2次チェチェン戦争で、チェチェン独立派鎮圧の指揮をとった。2012年にはロシア軍参謀総長に任命され、2014年にはウクライナ内戦で、「親ロシア派」を支援した。ゲラシモフは、日本や欧米の軍人の間では、「戦略家」として知られている。彼は、ロシアのハイブリッド戦争理論「ゲラシモフ・ドクトリン」の提唱者だ。2014年3月、ロシアは無血で、ウクライナからクリミアを奪った。「ロシアは、ゲラシモフ・ドクトリンによって、クリミアを無血で奪った」ともいえる。2016年5月、ゲラシモフはプーチンから、「ロシア連邦英雄」の称号を授与された。

劣勢のロシア軍では、総司令官が頻繁に代わっている。そしてついに、ゲラシモフが総司令官になった。彼の後ろには、プーチン以外、誰もいない。ゲラシモフの敗北は、すなわち「ロシア軍の敗北」なのだ。当然彼は、ロシア軍の威信をかけて戦いを挑んでくるだろう。事実上の「最終決戦」の日が近づいている。

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「ロシア・ウクライナ最終決戦もう一つ注目したいのは、ロシアの西、ウクライナの北の隣国ベラルーシの動きだ。ウクライナ侵攻後、旧ソ連諸国におけるロシアの求心力は、急速に低下している。そんな中でも、ベラルーシだけは、ロシアと良好な関係を維持してきた。同国の大統領は、ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)。彼は、1994年から現在まで29年間大統領の座にある。欧米は、ルカシェンコを「欧州最後の独裁者」と呼び、嫌悪している。要するに、彼には「ロシアに引っ付く以外の選択肢」がないのだ。

だが、ベラルーシ軍自体はこれまで参戦していない。ルカシェンコは、「国民の大部分は反戦で、ベラルーシが参戦すれば、政権は維持できない」とプーチンに言い訳している。
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だが、ルカシェンコがプーチンに抵抗するのが困難な状況が生まれてきている。理由は、2022年11月26日に、マケイ( Vladimir Makei 64)外相が急死したことだ。死因は、心臓発作といわれている。2022年まで外相を務めたマケイは、ルカシェンコの「側近中の側近」だった。しかもマケイは、ベラルーシでは珍しく、「欧米とパイプのある大物政治家」として知られていた。

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ニューズウィーク2022年12月1日を見ると「、、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領が最近、ロシア政府に暗殺されるのではないかと疑心暗鬼に陥っているという。11月末にベラルーシ政府No.2の外相が急死したからだ」。暗殺を恐れるルカシェンコは、プーチンの圧力に屈し、ベラルーシ軍をウクライナに送るかもしれない。そして1月16日、ロシア軍とベラルーシ軍は、合同軍事演習を開始した。

ゲラシモフとベラルーシ、最終決戦の予兆を二つ挙げたが、大きな戦いが起こるとして、それはどこで起こるのか? 

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中央日報2023年1月17日には、〈 「3月までドンバス(ドネツク・ルハンシク)を完全に占領してほしい」。ロシアのプーチン大統領がウクライナ戦争の総司令官に新たに任命されたワレリー・ゲラシモフ露参謀総長に対し、このように命じた 〉とある。

ロシア軍は昨年7月時点で、ルガンスク州を制圧している。しかし、ドネツク州は50%程度しか支配できていない。ベラルーシ領からロシア軍(とベラルーシ軍?)がキーウに南進し、東の軍はドネツク州制圧を目指す。2ec133d1-sウクライナ軍は、北と東で「二正面作戦」を強いられるので、ロシア軍はドネツク州を完全制圧しやすくなるということなのだろう。

思えばこの戦争は、「ルガンスク、ドネツクでジェノサイドされているロシア系住民を救済する」という大義名分で開始された。ロシア軍がルガンスク、ドネツク州を完全制圧できれば、プーチンの面目が立つということなのだろう。だからプーチンはゲラシモフに、「3月までにドネツク州を制圧しろ」と命じたのだ。、、、

これまでにもプーチンは、遅れている飛行機の調達など春先までに用意しろと厳命するなど、春先に大作戦を行う素振りを見せている。この事で想像できるのは、大量な兵員の移動だが、、。  過去ブログ:2023 年1月今になって前言を翻したキッシンジャーとダボス会議 1月CNNの露軍分析:内部の手柄争いで乱れ?プーチンは権威失墜 1月ロシア国内で高まる内戦の危機は本当か? 2022年12月高まるベラルーシ、ウクライナ国境の軍事緊張とミンスク会談 12月ベラルーシ軍、ウクライナ国境沿いへ部隊配備』