今になって前言を翻したキッシンジャーとダボス会議

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:今になって前言を翻したキッシンジャーとダボス会議
https://nappi11.livedoor.blog/archives/5404715.html

『米国の重鎮で、ニクソン政権、フォード政権で国務長官を務めたヘンリー・キッシンジャーHenry Kissinger 氏(99)が2022年8月に、ウクライナ戦争に対し、ウクライナの独立は支持しながら米国へは慎重論を、ウクライナへは、ロシアへ一部領土の割譲をした上でフィンランド式の軍事中立を推した事へ、筆者はブログで「妄論(ぼうろん:delusional theory)と言うしかない」と書いた。

彼の言っている事は、プーチンが2022年2月までの協議を全て覆(くつがえ)し、2月末、演習と偽って侵略攻撃を開始した以降も、日増しにロシアが攻撃的になる中で、すでに平和的解決の機を逸していると筆者は見たからだった。 過去ブログ:2022年8月ウクライナへのキッシンジャーの妄論と未来  

abed448b06efc975a7fdd0b8468e26b18a6171b6kissinger-03

そのキッシンジャーが、2023年1月18日報道では「ウクライナの中立にはもはや意味がなく、北大西洋条約機構(NATO)の一部となるのが合理的である。、、この条件下においてウクライナの中立的なステータスという考えにはもはや意味がない。私が思うにウクライナのNATO加盟が合理的である」と、ヘンリー・キッシンジャー米元国務長官が世界経済フォーラムの年次総会(「ダボス会議」:Davos summit)にオンライン参加した中で発言した。

キッシンジャー氏はこれまでウクライナのNATO加盟に反対していたものの、それはその加盟プロセスが「今観測されているような事態」を引き起こす可能性があったからだという。

そのうえで、米国はウクライナによる抵抗を支援継続する義務があり、必要に応じては、戦闘停止に至るまで自らの軍事支援を強化させる必要があると指摘した。参照記事
、、、、

彼は2022年8月の発言を180度翻(ひるがえ)し、悪く言えば、当時すでに起きていた侵略国ロシアへの批判や、欧米諸国の反ロシアの結束の強さを見直した上の、尻馬に乗った発言とも言え、一時的であれ、ウクライナやプーチンに誤った信号を送った事は罪深い。

もし彼の取り巻きが、キッシンジャーへ十分なプーチンの動向を伝えていれば、8月の、あの様な的外れな発言はしなかっただろう。

K10013953801_2301190818_0119082451_01_02

世界の政財界のリーダーが集まる通称「ダボス会議:Davos summit」で国連のグテーレス(Antonio Guterres)事務総長が2023年1月18日演説し「わたしたちは最も深刻なレベルの地政学的な分断に直面している」と強い危機感を示したうえで、分断の解消に向けて協力するよう各国の指導者や企業経営者たちに訴えた。

、、、、ウクライナ戦争が今に至るまでの国連の無力さは批判されてしかるべきだろう。今回、ウクライナが分断されることに国連事務総長が異を唱えたことでは、2014年のクリミア侵攻当時からは一歩前進しているが、、。 参照記事 

年々国際競争力低下の日本:「ダボス会議」では、日本の経済再生に関しても議論が行われた。世界経済における日本の競争力は年々低下し、スイスのビジネススクールIMDが発表した2022年の世界競争力ランキングで調査対象の63の国と地域のうち、日本は前の年より順位を3つ下げて2020年と並び過去最低の34位だ。

ランキングは経済状況やビジネス、政府の効率性などをもとに順位が決められていて日本は1989年から1992年まで4年間にわたり1位を維持していたがその後、下落傾向が続いている。1位はデンマーク、2位はスイス、3位がシンガポールで、アメリカは10位、ドイツが15位、中国が17位、韓国は27位となっている。

オーストラリアのビショップ元外相は自国が規制緩和を推し進めたことにふれたうえで「日本は政府による補助金など保護主義的な政策はやめるべきだ」と述べた。参照記事 』