2018からEUは「軍事モビリティのための新行動計画」を具体化している。
https://st2019.site/?p=20793
『Nicolas Tenzer 記者による2023-1-16記事「How road & rail are just as important as tanks in fighting Russia」。
欧州諸国は2017年に、ロシアは次にバルト海方面を攻撃すると予想し、そのさいに重要なのは欧州大陸内の鉄道網と道路網が迅速戦略輸送インフラとして十全に機能することだと認識していた。
そして2018からEUは「軍事モビリティのための新行動計画」を具体化している。
域内の鉄道や高速道路は「デュアルユース」を想定して整備されなくてはならない。
EUやNATOは、ウクライナやモルドヴァまで太い交通インフラをつなげるべきである。
バルカン半島諸国、北米諸国などの交通政策の経験を学べ。
ただ残念なことにEUはそこにあまり予算を割き得なかった。
ポーランドは最も熱心にこの分野に投資した。1つの大きな飛行場を中心に、そこから総延長2000kmの高速鉄道が、バルト海および中欧工業諸都市までつながるようにしたのだ。「CPK」というプロジェクト。
CPKは、もっと大きな全欧的計画の一部である。その計画とは、アドリア海、バルト海、黒海を、太いデュアルユース鉄道で連接しておくこと。
これによって欧州域外からも援助の軍需品を送り込みやすくなる。
ルーマニアが、特に助かるはずである。
フランスのマクロンは「改心」して、この計画を熱心に後押ししつつある。
ドイツはまだ、ためらっている。ロシアと敵対したくないのだ。』