日米首脳会談におけるバイデン大統領の「アメリカは日米同盟に完全に、徹底的に、完璧にコミットしている」との言葉から見る緊迫具合
https://rakukan.net/article/496851475.html
『日米首脳、中国向け抑止・対処力強化に合意…日本の反撃能力の支持(聯合ニュース・朝鮮語)
バイデン大統領は、日本政府が昨年末の保有を決定した'反撃能力'などの防衛力強化政策を高く評価した。
両国首脳は今年5月、日本の広島で開かれる主要7ヵ国(G7)首脳会議で結束を図るため、緊密に協力することにした。
バイデン大統領は同日、ワシントンDCホワイトハウスで開かれた日米首脳会談の冒頭で、日本政府の国家安全保障戦略などいわゆる3代の安保文書の改正と関連して、「日本の歴史的な国防支出の増額と新国家安保戦略をベースと私たちは軍事同盟を現代化している」と評価した。
(引用ここまで)
韓国でも日米首脳会談は大きく扱われています。
今回の5月にあるG7へ向けての外遊は、日本の打ち立てた防衛能力増強について欧米諸国からの理解を得るという行脚でもありました。
まあ、事前の事務折衝もありますし、そもそも日本の防衛費負担は少なすぎるというドイツと共に非難の対象でもあったので各国共に賛成するに決まっているのですが。
とりあえず世界に(とりわけ中国に)見せることが重要だったわけです。
さて、その日米首脳会談ですが実際の会談の前に記者団を込みで行う挨拶でこんな光景がありました。
https://youtu.be/YALOy891W1I
1分44秒くらいから。
Let me be crystal clear: The United States is fully, thoroughly, completely committed to the alliance and, more importantly, to Japan’s defense — the defense of Japan.
(引用ここまで)
「はっきり言っておきたい。アメリカは日本との同盟に対して、さらには日本の防衛に対して、完全に、徹底的に、完璧にコミットしています」 ──と訳すべきかな。
日米首脳会談でここまで強い調子での同盟への傾倒具合を表明したことってちょっと記憶にありません。
「コミット」という言葉はライザップのCMで使われたこともあって軽く見られガチですが。
実際には「責任を持った約束」といった感じの、かなり重い意味を持った単語です。
これまでの日米関係で使われてこなかったかというと、そんなわけはないのですが。
今回はコミットに「fully, thoroughly, completely」っていう修飾語を3つもつけて語っている。
外務省の記録を見ていろいろと遡ってみたのですが、ここまで強力な物言いはおそらく少なくとも21世紀に入っては初じゃないですかね。
20世紀にもないと思いますが。
ふたつ、感想があります。
まずは「ここまで日米関係は深化したのか」というもの。
そしてもうひとつは「もうそういう言葉で修飾せざるを得ないほどに台湾事態が迫っているのか」と。
今回の日米首脳会談の共同声明を見ても、ほぼそのすべてがウクライナ戦争と対中国封じこめについて。
冒頭から「中国は国際秩序に整合しない行動ばかりしている」ですからね……。
韓国についてはここまでの緊迫具合なのにいまだにふらふらしている(ように見えている)のはどうなの、って話なんですけどね。
いまだ両天秤。マキャベリがいうところの「中立を気取る(そして将来は滅びる)君主」。
大きめのソーラーパネルは電力供給が危ない時に購入済み。
あとは玄米を60kgくらい買っておくかな。
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