戦場が透明化している。
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※ 今日は、こんな所で…。
『Brennan Deveraux & John Thomas Pelham IV 記者による2023-1-12記事「A Maneuver-Centric Force No Longer?」。
戦場が透明化している。
空がISRだらけなので、AFVは敵の有効な火力の前に、はるか遠くから暴露してしまう。
車両部隊が、集団のまま、整斉と燃弾を補給してもらえる聖域も、もはや無くなった。
ある座標に正確に当たる火力、ならびに、ある移動標的に正確に当たる火力。どちらもかつては先進国軍隊の独占品でしかも稀少品だったが、いまやそれらを中小国軍隊でもあたりまえに駆使できる。そのため「高価値」目標の戦場での生き残りは、図り難くなった。
分散して秘匿的に浸透したり散開配置できる、少人数の歩兵の班が、徒歩で持ち運んで運用できるような軽便なミサイル、ならびにドローンが大普及したことで、補給トラックの車列運用は、難しくなった。広々とした燃弾の補給拠点も、いまや開設は不可能である。
ナポレオン戦争は機動戦の時代だった。それがWWI で陣地火力戦に変わった。傾向は似ている。
機械化部隊が要らなくなるわけではない。こちらが前進して敵陣を占領できないなら、いつまでも戦争は終わらないからだ。
機械化部隊は、新時代に合わせて「生き残り方」を変化させ続けるしかない。編成も戦法も変えていくしかない。「火力部隊の奉仕者」としてサブの位置に下がるかもしれない。その答えを皆で探している段階だ。』