中国、輸出が急ブレーキ 22年10~12月7%減

中国、輸出が急ブレーキ 22年10~12月7%減
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『【北京=川手伊織】中国の輸出に急ブレーキがかかっている。2022年10~12月のドル建て輸出額は前年同期比7%減と、2年半ぶりのマイナスとなった。インフレ対策で急速に利上げを進めた米欧向けの出荷が減った。外需の縮小は、新型コロナウイルスの封じ込めを狙った「ゼロコロナ」政策の終了後の景気回復に水を差しかねない。

中国税関総署が13日、12月の貿易統計を発表した。四半期ごとにみると、輸出は22年7~9月まで2桁の増加が続いていた。10~12月の減少率は新型コロナ流行初期の20年1~3月(14%)以来の大きさとなった。

国・地域別にみると、米国向けは19%減で2四半期連続のマイナスとなった。欧州連合(EU)向けも12%の減少に転じた。金融引き締めの影響で景気の減速懸念が強まっているためだ。

一方、東南アジア諸国連合(ASEAN)向けは10%増と2桁増を保った。このうち、ベトナム向けは前年同期を7%上回った。第一生命経済研究所の西浜徹主席エコノミストは「米中貿易戦争の影響を考慮した企業が生産拠点を中国からベトナムに移したことで、部材などの対ベトナム輸出が伸びている」と分析する。

輸出額をみると、ASEAN向けが米国やEU向けを上回った。20年1~3月以来、2年9カ月ぶりにASEANが最大の輸出相手先となった。

10~12月は輸入も7%減った。新型コロナの規制をめぐる混乱で内需が低迷し、輸出と同じく2年半ぶりに前年同期を下回った。輸出の減少額が輸入の減少額より大きかったため、貿易黒字は7%減少した。

新型コロナがまん延して以降、外需は経済成長の重要なエンジンとなってきた。22年1~9月の実質国内総生産(GDP)は3.0%増えたが、このうち1.0%分が外需の寄与だ。コロナ前は外需が成長の足を引っ張ることもあった。20年以降は経済成長の2~3割が外需による押し上げで説明できた。

こうした外需の追い風が急速に弱まっている。中国の証券会社、中泰証券は23年の輸出が前年比3.7%減少すると予測する。世界経済の減速による貿易の停滞に加え、新型コロナ禍で傷んだ各国のサプライチェーン(供給網)が復旧し、中国で代替生産する需要が剝落するとみるためだ。

中国経済はゼロコロナ政策後の23年に持ち直すとの見方が多い。外需の下振れは景気回復期待に水を差す恐れもある。

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中国ゼロコロナ』