EU、中国からの乗客にコロナ陰性証明「強く奨励」

EU、中国からの乗客にコロナ陰性証明「強く奨励」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR050130V00C23A1000000/

『【ブリュッセル=竹内康雄】欧州連合(EU)は4日、危機対応の担当者らによる会合で、新型コロナウイルス対策として、中国からEUへの航空機の搭乗者に陰性証明の提出を求めるよう強く奨励することで合意した。加盟27カ国の足並みをそろえる狙い。

EU議長国スウェーデンが公表した声明によると、中国からEUに向かう航空機の乗客に48時間以内に受けたコロナ検査の陰性結果の提示を求めるよう強く推奨する。出入国は加盟国の権限で、最終的な判断は加盟国当局が決める。

イタリアやスペインなどではすでに同様の規制の導入を決めている。EUは原則として一つの加盟国に入れば、その後は別の加盟国への移動が自由なため、EU規模の対応を検討していた。

ほかにも、中国とEUを結ぶ航空機の搭乗者には医療用など高性能のマスクの着用を求めた。加盟国には中国から到着する乗客にランダムでコロナ検査を実施するよう促し、航空機や空港の排水を検査するよう勧告した。

EUは状況を注視し、1月半ばに再度対応を検証することで一致した。

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伊藤さゆり
ニッセイ基礎研究所 経済研究部 研究理事
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ひとこと解説

3年前の最初の感染の波に対する初動でEU加盟国間の足並みは大きく乱れた。その教訓から、次の危機への対処では、EUとしての共同歩調を約束したのだが、欧州で第1波の最初に感染拡大が広がり、深刻な被害を受けたイタリアはEUとしての合意を待たずに独自の対策に動いた。他方、EU加盟国の中には、すでにワクチン接種などで集団免疫を獲得しているため、中国に対する厳しい水際対策は必要ないとの考え方の国もある。
4日の会合では、何とか妥協点を見出して、共同歩調の約束を維持することが重視されたとようだ。
2023年1月5日 9:17

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柯 隆
東京財団政策研究所 主席研究員
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ひとこと解説

EUは「つよく奨励」、日本は「強化」、WHOは「容認」、中国政府は「反発」。ウィルスに対する対応は各国はばらばら。おそらくWHOも含めて、今、中国で流行している型に関する確かな情報はない。海外の専門家の間でも、さまざまな推論やデマが飛び交っている。でも、3年前の悪夢はまだ記憶に新しい。経済のことを考えれば、インバウンド中国人を受け入れたいが、ウィルスを受け入れたくない。今回、世界主要国が実施している水際作戦は検査の強化が中心である。個人的に中国政府は感情的になる必要がないと思われる
2023年1月5日 8:38』