フィリピン、中国とインフラ開発など連携 14項目で合意

フィリピン、中国とインフラ開発など連携 14項目で合意
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM04AQ00U3A100C2000000/

『【マニラ=志賀優一】フィリピン政府は4日、マルコス大統領が訪問している中国との間でインフラ開発など14項目で協力することで合意したと発表した。両国が領有権を巡り対立する南シナ海問題などについては外交当局間で直接対話する連絡ルートを構築することで合意した。

マルコス氏は同日、北京で中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談した。マルコス氏は習氏に対して「ともに協力を深め、新たな時代の中国とフィリピンの青写真を描きましょう」と述べた。

両国が協力することで合意した項目は農業や情報通信技術、両国間の観光業振興など多岐にわたる。「西フィリピン海(南シナ海)について判断違いや誤解が生じることを避けるため」(フィリピン外務省)、両国間に連絡ルートを創設することでも合意した。南シナ海では中国船がフィリピン船を妨害・追尾する事案が明らかになっており、偶発的な衝突のリスクを減らす意図がある。

マルコス氏は中国と南シナ海において資源の共同開発に向けて交渉を継続することにも意欲を示した。通商面で関係が深い中国との対話を通じて経済協力を強化する狙いだ。

2022年6月末の就任以来、マルコス氏は領有権問題を重視する姿勢を示し、日米との防衛協力を強化してきた。フィリピン外務省も同氏の訪中に先立ち「マルコス大統領は中国の指導者たちとの会談で西フィリピン海について我が国の主権を擁護し続ける」と語っていた。

今回の首脳会談では南シナ海問題について友好的な協議をしていくことを確認したが、どこまで領有権を主張したかは明らかになっていない。

マルコス氏は5日にフィリピンに帰国する見通しだ。

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