北朝鮮無人機がソウル上空に侵入 韓国軍、撃墜できず

北朝鮮無人機がソウル上空に侵入 韓国軍、撃墜できず
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『【ソウル=恩地洋介】韓国軍合同参謀本部は26日、北朝鮮から計5機の小型無人機が飛来し、韓国の領空を侵犯したと明らかにした。1機は首都ソウルの上空に侵入し、そのまま北朝鮮に戻った。韓国軍は戦闘機や攻撃ヘリコプターを投入したが、撃墜できなかった。
聯合ニュースによると、韓国軍は26日午前10時半ごろ、南北の軍事境界線を越えて京畿道の金浦市や江華島の上空に侵入した無人機を確認した。機体はそれぞれ異なるルートを飛び、一部は民家のある地域に接近した。

韓国軍は100発余りの警告射撃をした。撃墜作戦を展開したが、民家に被害が発生する事態を考慮し、攻撃は見送ったという。1機は北朝鮮に戻ったのを確認したが、そのほかの機体は見失った。

緊急出動した韓国空軍の攻撃機が、民間人の住む地域に墜落する事故も起こった。操縦士2人は脱出して無事だった。韓国の航空当局は同日午後、ソウル近郊の仁川国際空港と金浦空港で約1時間、航空機の離着陸を中断した。

北朝鮮の無人機は2014年と16年、17年にも飛来が確認されている。17年は南北の軍事境界線から二百数十キロメートル離れた南部の星州まで飛び、北朝鮮に戻る途中で墜落した。機体からは在韓米軍の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)が配備された敷地などの写真約550枚が見つかった。

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上野泰也
みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト
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分析・考察

今年はドローンの兵器としての威力を痛感するになった。ウクライナ軍の改良型ドローンによるとみられる攻撃が、26日にロシア領内奥深くの空軍基地に対して行われ、3人が死亡した。北朝鮮が韓国に対して飛ばしたケースは偵察目的のようだが、1機も撃墜出来なかった韓国軍のメンツは丸つぶれである。12月に閣議決定された日本の防衛力整備計画には「ドローン・スウォーム攻撃等対処能力」が含まれている。スウォーム攻撃というのは、昆虫の大群のようにドローンを飛ばして攻撃する戦術。これにどう対処するか。高出力レーザーや 高出力マイクロ波(HPM)を照射してドローンを撃ち落とす射撃管制システムの開発を、防衛省は目指している。
2022年12月27日 7:35

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池内恵
東京大学先端科学技術研究センター 教授
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分析・考察

ドローンは中東の紛争で20年前ごろから大々的に実戦投入され、急速に進化し、陣営を越えて技術が広く拡散し、各地の紛争でほぼ常に用いられるようになった。この次のトレンドは何か。どこに現れてくるか。無人機を安価に早期に無力化する技術は既に技術的先進国では実証実験的に配備されていそうだ。
2022年12月26日 23:46

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北朝鮮無人機がソウル上空に侵入 韓国軍、撃墜できず(26日 20:00 更新)