「ロシアに戦果なし」 ウクライナ東部ドネツク州知事

「ロシアに戦果なし」 ウクライナ東部ドネツク州知事
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『ロシアが侵攻を続けるウクライナ東部ドネツク州のパブロ・キリレンコ知事は最激戦地とされる同州バフムトについて「戦況は厳しいが、ロシア側は損失に見合う戦果を出せていない」と指摘。ゼレンスキー大統領や軍が防衛に全力を尽くしているが、一進一退の攻防が続いていると述べた。24日までに同州クラマトルスクで共同通信のインタビューに答えた。

ウクライナ軍の反攻で東部や南部で後退を余儀なくされたロシア軍は、現在は東部の要衝バフムトの制圧を狙い、民間軍事会社「ワグネル」の要員も投入するなど戦力を集中しているとされる。

キリレンコ氏は、バフムトの戦線は100~200メートルの前進を巡る激戦が続いているとし「注がれている戦力はすさまじいが、毎日500人前後の死傷者を出している」とロシア側の苦戦を強調した。

ロシア軍はアブデーフカ周辺の制圧に向けた作戦も展開していると説明。交通の要衝を確保して戦果を誇示するプロパガンダを流すとともに、冬を乗り切るためにインフラが残る地域を獲得するのが狙いだと指摘した。

10月に奪還したリマンと周辺については「ロシアは、他の地域に戦力を集中するウクライナ軍に付け入り、再制圧を狙っている」と認め、必ず阻止する姿勢を示した。

ゼレンスキー氏は訪米前の20日、バフムトを電撃訪問し兵士を激励した。キリレンコ氏は「兵士たちが国の勝利に欠かせない存在で、国民の誇りだという強いメッセージだった」と振り返った。

バイデン米大統領が表明した地対空ミサイルシステム「パトリオット」供与を含む軍事支援には「極めて重要な軍事支援だ」と謝意を表明。「訓練された兵力は十分だが、継続的な武器や装備の安定供給が欠かせない」として国際社会に改めて協力を求めた。(クラマトルスク=共同)

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