米国務長官、中国外相と電話協議 「コロナで透明性を」

米国務長官、中国外相と電話協議 「コロナで透明性を」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN233P10T21C22A2000000/

『【ワシントン=坂口幸裕、北京=羽田野主】米国務省は22日、ブリンケン米国務長官が中国の王毅(ワン・イー)国務委員兼外相と電話協議したと発表した。ブリンケン氏は中国の新型コロナウイルスの感染拡大を巡って透明性の重要性を訴えた。ブリンケン氏が2023年初めに計画する中国訪問を巡っても意見を交わしたもようだ。

ブリンケン氏は22日の記者会見で「23年初めに中国を訪問する際に、両国関係を責任を持って管理し続けるために話し合うのを楽しみにしている」と表明。「米中両国民だけでなく、世界中の人々のために求められる問題での協力を追求する」と話した。

ブリンケン氏は中国での新型コロナウイルス感染拡大が「世界経済に影響するのは明らかだ。この問題に先手を打つ必要がある」と強調。要請があればワクチン提供などで協力する用意があると訴えた。

国務省が22日に発表した声明によると、ブリンケン氏は王氏に中国国内での新型コロナ感染拡大について「国際社会にとって透明性が重要だ」と伝えた。ロシアによるウクライナ侵攻が世界の安全保障と経済の安定にもたらす脅威についても懸念を表明した。

中国外務省の発表によると、王氏は「ともに中米という大国の正しい共存の道を模索し、安定のために努力を尽くさねばならない」と語りかけた。「中国側の越えてはならない一線(レッドライン)に挑戦してはならない」と強調し、台湾問題に介入を深めないように改めてクギを刺した。

ブリンケン氏は記者会見で、自らの訪中時にはミサイル・核開発を続ける北朝鮮への対応が議題になるとの見通しを示した。「中国は世界のどの国よりも北朝鮮と強く、深い関係にある。中国は朝鮮半島の非核化を実現させるために役割を果たせるだろう」と語った。

バイデン米大統領と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は11月14日、インドネシア・バリ島で初めて対面で会談した。気候変動や世界経済の安定などの分野で高官対話を維持する方針で一致。ブリンケン氏が訪中し、協議の進捗を確認すると申し合わせた。

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