ドイツ情報機関職員、反逆罪で逮捕 ロシアに国家機密

ドイツ情報機関職員、反逆罪で逮捕 ロシアに国家機密
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR22EMC0S2A221C2000000/

『【ベルリン=南毅郎】ドイツ連邦検察庁は22日、情報機関である連邦情報局(BND)の職員を国家反逆罪の容疑で逮捕したと発表した。ロシアの情報機関に国家機密を漏洩した疑い。ドイツ国内でロシアのスパイ活動が活発になっている恐れがあり、捜査当局は全容解明を急ぐ。

逮捕されたのはドイツ人の職員で、業務上知り得た情報をロシアに流していた疑いがある。国家機密に該当する恐れがあり、捜査当局は容疑者などの住居や職場を捜索した。ロシアによるウクライナ侵攻との関連などは現時点で不明だが、情報漏洩の時期は今年とみられている。

独DPA通信によると、連邦情報局のカール長官は「捜査当局と緊密に連携しながら、事件の徹底解明を進めている」と述べた。ブッシュマン法相は22日、ツイッターで「疑惑が確認されれば、ロシアのスパイ活動に重要な一撃になる」と投稿した。

独誌シュピーゲルによると、ショルツ首相は数週間前にスパイ疑惑に関する報告を受けていたという。連邦情報局において「史上最大級のスパイ事件になるかもしれない」と伝えている。

2014年には同局の職員が「二重スパイ」で摘発される事件も起きており、米中央情報局(CIA)に機密文書を渡す見返りに報酬を受け取っていた。

ドイツの刑法で反逆罪は最低でも5年の懲役で、重大な事件では終身刑となる。情報漏洩にあたり地位の乱用があるなど悪質な場合には罪が重くなる可能性がある。』