ロシア国防省、徴兵年齢3歳引き上げを提案

ロシア国防省、徴兵年齢3歳引き上げを提案
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB20BZS0Q2A221C2000000/

『ロシアのショイグ国防相は21日、ロシア軍の徴兵年齢を引き上げる考えを示した。現在の法律では18~27歳のロシア国民が対象だが、これを21~30歳に引き上げる。年齢の引き上げで対象者が兵役に就きやすくし、将来的な軍隊の人員拡大につなげる狙いがあるとみられる。

同日、国防省の幹部会議の中で発言した。ロシアでは18~27歳の男性に1年間の徴兵制度を課している。年齢引き上げを提案した具体的な理由は公表されなかったが、学生が高等教育を受けるための徴兵猶予制度があることなどから、対象者が兵役に就きやすくするために年齢引き上げを検討している可能性がある。

徴兵者は戦地に送らない方針だが、希望者が軍当局と契約を結んだ「契約軍人」になればウクライナなど戦地への赴任も可能になる。兵士不足が指摘される中、ロシア軍は軍人の給与引き上げに取り組んでおり、就職先として契約軍人への移行を促す狙いもありそうだ。

ウクライナ侵攻開始後は徴兵者の一部が最前線に送られたとロシアメディアで取り上げられ、問題視されていた。

ショイグ氏はまた、ロシア軍の人員について150万人まで増やす必要があるとも提案した。プーチン大統領は今年8月、兵士の総数を23年1月時点で約115万人とする大統領令に署名した。この総数との比較だと3割増えることになる。ロシア軍の総兵力はウクライナ侵攻の前までは縮小傾向だったが、侵攻後は兵力不足から拡大基調に転換していた。

2月に始まったウクライナ侵攻が長期化し、ロシアは9月末に発令した部分動員令で30万人超の予備役を招集した。プーチン氏は21日、30万人のうち戦闘地域に配置されたのは約半数だと明らかにした。

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