3D地図で世界の人口分布を示した「Population Mountains」では見えなかったものが見えてくる

3D地図で世界の人口分布を示した「Population Mountains」では見えなかったものが見えてくる
https://gigazine.net/news/20181213-population-mountains/

『世界中の都市の人口分布を3Dで地図上に表示することで、それぞれの都市の特徴を一目でわかるようにした「Population Mountains」をジャーナリストのMatt Danielsさんが公開しました。人口分布に山のようななだらかな傾斜がある都市や、ビルのように分布の差がはっきりしている都市などがあからさまにわかり、それぞれの都市の問題点と合わせると、非常に興味深いものとなっています。

Population Mountains
https://pudding.cool/2018/12/3d-cities-story/index.html

上記ページにアクセスすると、まず以下のような地図が表示されます。地図上では赤色の濃さが人口の多さを示しており、1つのドットが100万平方メートルを意味し、ドットの色が濃いほど人口が多いとのこと。画面左上にカナダのトロント、海岸線沿いに左からワシントン D.C.、フィラデルフィア、ニューヨーク、ボストンと並んでいます。特にニューヨークの赤が鮮やかで、100万平方メートルあたり6000人以上の人が住んでいる場所が多いことがわかります。ウェブページの画面をスクロールしていくと……

今度は地図が3Dマップに。ドットの高さも100万平方メートルあたりの人口を表現しており、ニューヨークの「山」の傾斜が特に急になっていることが見てとれます。平面的な色分けでは分かりづらかった人口密度が直感的にわかるようになっていました。

3Dマップを世界地図のスケールで見てみるとこんな感じ。

3Dで人口分布をみると、人口がどのように集中しているかは都市によってさまざまであることがわかります。例えばアメリカのサンフランシスコ、ロサンゼルス、サンディエゴには、「中心」を持った独立した山がきれいに並ぶ印象ですが……

インドネシア・ジャワ島は、ジャカルタやバンドンに人口の集中が見られるものの、島全体に人口が分布しています。

さらに、フランスのパリを見るとこんな感じ。左側の地図は右側の地図を拡大したものになっています。パリは「頂点」がはっきりしており、傾斜が急な山になっています。郊外にも人が住んでいますが、人が住んでいない地域もはっきりしています。

一方、イギリスのロンドンは比較的なだらかな山になっており、パリに比べて四方に人が住んでいます。

シンガポールの場合は山というよりも立ち並ぶ高層ビルのような形状。シンガポールが都市計画の成功例として挙げられる一方で、その近郊にあるクアラルンプールも過去十数年で人口が急速に増加しました。

2001年頃から急成長しだした都市の1つとして数えられるコンゴ民主共和国のキンシャサは、地図が突出。これは交通網が発達しておらず、ヨーロッパの郊外化された都市とは異なり、周辺地域から都心部へのアクセスが難しいためだとみられています。

アンゴラの首都ルアンダは世界一物価が高いといわれる街。ルアンダも中心地とそれ以外の街で人口分布の差がはっきりしています。なお、ルアンダでは2030年までに人口が1210万人に到達するといわれています。

キンシャサやルアンダに比べて、ナイジェリアのラゴスは周辺に都市が広がっています。ラゴスは2100年までに世界最大の都市になると見られています。

インドは国全体が赤く染まっていました。

特にバンガロールには赤色の塊が見えますが、これはバンガロールが「インドのシリコンバレー」と呼ばれ、大学と研究所が集中しているため。ただしバンガロールの急成長は計画されたものではなく、汚染が問題になり、病気も増加し、バンガロールから離れる人も増えているそうです。バンガロールの繁栄は今後続かないという見方もされています。

以下は中国の地図。

珠江デルタでは広州市、深セン、香港の人口が突出していますが、中心地の成長にあわせて周囲の人口増加も伺えます。珠江デルタはイギリスの人口はイギリスに匹敵するほどだとのことです。』