米サイバー長官「中ロ、危険もたらす意志」 攻撃に警戒

米サイバー長官「中ロ、危険もたらす意志」 攻撃に警戒
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB20BDN0Q2A221C2000000/

『米国のイングリス国家サイバー長官は20日、都内で記者団の取材に応じ、中国やロシアがサイバー攻撃で「米国などに危険をもたらす意志がある」と警戒感を示した。ロシアのウクライナ侵攻や米中関係の悪化を受け、攻撃頻度に大きな変化はみられないとしたが、「対抗する準備を続けている」と指摘。日本や韓国など同盟国との連携の必要性も強調した。

国家サイバー長官は2021年に米政府が新設した大統領直属のポスト。省庁のサイバーセキュリティー部門を統括する役割を担う。

イングリス氏はロシアや中国、北朝鮮について「大きなサイバー能力を持つ」と言及。これらの能力を利用し、知的財産を盗んだり医療サービスを妨害したりする攻撃をしかける可能性に警戒感を示した。

米国で利用を規制する動きが広がっている中国発の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」については「中国という国家がそのデータにアクセスできる可能性がある」とのリスクを指摘。米国での活動を制限する検討を進めていく考えを示した。

サイバー攻撃への対応を巡り同盟国などとの連携を強めていく考えも強調。日本政府が閣議決定した国家安全保障戦略など新たな防衛3文書で、サイバー防衛の強化が盛り込まれたことを「非常に大胆な姿勢が示された」と評価した。

ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)への対応で各国が集まりサミットを開催したことなども紹介し、「脅威をリアルタイムで把握し、一緒に緩和していくことが必要だ」と語った。』