ロシア国内ではチョコレート製造が不可能になった
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『Leyla Latypova 記者による2022-12-10記事「7 Unexpected Ways Western Sanctions Have Affected Life in Russia」。
ロシア国内ではチョコレート製造が不可能になった。原料のココア豆がまったく払底した。
国際制裁の影響で、ロシア領内の製菓工場では、従来の商品のレシピを変更せざるを得なくなっている。
スマホの通信速度は、昨年とくらべて、秒あたり0.6メガビット、遅くなっている。
ノキアやエリクソンの協力はまったく期待できない。
プロパイダーの中には、方式を「3G」に戻すところもあらわれた。
ヴォロネジ市には、チェコ共和国の会社が設計したハイテク火葬場があったのだが、故障してしまい、それを修理してもらおうにも国際制裁があるからできないわけで、とうとう今月、閉鎖を余儀なくされてしまった。したがってヴォロネジ市民は、当分はホトケを野辺送りするか土葬するしかねぇ。
全ロシアの84都市において、合計200のバス路線・トロリーバス路線が、今年、運休になっている。
これは外国製のバス部品が手に入らないため。
レニングラード区にはバスの国内メーカー「ティクヴィン」がある。しかしたとえばボールベアリングは米国から輸入して組み付けていたのだ。それが入手できない。
ロシアの住民は「国内パスポート」の携帯を義務付けられている。それは従来は手帳式であったが、ICチップ内臓のプラスチックカード化が2013年から進められていた。そのカードの内製が、制裁のおかげで、できなくなった。それで、カード化事業も、停止状態である。
ロシアの都市部のオフィスビルに空室が増えてきた。ショッピングモールの店舗も埋まらなくなっている。あきらかに不況である。
モスクワ市では年末のショッピングモールの17%に店舗のブランクがある。オフィスビルの空室率は12%である。
ロシアの旅客機パイロットたちはこれまで、トルコ国営航空のシミュレーターを訓練で借用できていたのだが、トルコがこのたびそれを禁止したため、困ってしまった。
やがてロシア国内では、旅客機に乗るのも、命賭けの選択になるだろう。』