黒海の重要性から見たウクライナ戦争と日本海海戦

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:黒海の重要性から見たウクライナ戦争と日本海海戦
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『ロシアとウクライナの戦争は、世界の政治に深く影響している。多くの国々と国境を接する黒海で、非常に重要な権力闘争が起きているのだ。ロシアはこの戦争で、黒海での支配権を失い、最大の敗北を喫しようとしている。しかし、なぜ黒海がそれほど重要なのか?なぜロシアは黒海を支配したいのか。

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この問いに答えるには、ロシアの地図が必要だ。ロシアは1700万km2以上の面積を持つ、世界最大の国である。ロシアの北と東は完全に海に覆われている。しかし、ロシアはこれらの港を海上貿易に利用することができません。なぜなら、ロシアは非常に寒冷な気候で、冬になると海が凍結してしまう部分があるからです。ロシアが港を利用するためには、海へのアクセスが必要なのだ。そのために利用できる海は2つある。ひとつはバルト海、もうひとつは黒海である。

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まず、バルト海について見てみよう。バルト海に面しているのは、このような国々である。
スウェーデン、フィンランド、デンマーク、ドイツ、ポーランド、ロシア、エストニア、ラトビア、リトアニアです。この中でNATOに加盟していない国は3つだけです。ロシア、スウェーデン、フィンランドである。

しかし、スウェーデンとフィンランドはNATO加盟に向けた手続きを開始している。この2カ国は、まもなくNATOに加盟すると見られています。その場合、バルト海はNATOの内海となる。ロシアがこの港を通じて軍事活動を行うことはまずあり得ない。この場合、ロシアが使える海は黒海Black Seaしかない!」と。

しかし、ここでもロシアにとっては不利な状況が待っている。ロシアがウクライナに侵攻した大きな理由のひとつは、黒海での支配力を強化することだった。では、この戦争に黒海がどう関係するのか。この疑問は多くの専門家が見落としているが、実は戦争の大きな理由の一つである。

世界の最北端に位置するロシアは、南とつながるために黒海を利用しなければならない。黒海はロシアの工業都市から非常に近い。また、黒海の後背地はかなり広い。

ロシアの船は、地中海諸国、アフリカ、中東、インドに行くには黒海を利用する必要がある。また、ロシアが協力しているイランやシリアに行くにも、ロシアの船は黒海を通らなければならない。しかし、ロシアは非常に重要な障害に直面している。

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それを見るために、黒海の地図を少しさかのぼって見てみよう。黒海から出るには、トルコが支配する海峡を通るしかない。黒海から地中海に出るには、ボスポラス海峡Bosphorus straitを渡り、さらにダーダネルス海峡Dardanelles straitを渡る必要がある。かつて、これらの海峡はオスマン帝国Ottoman Empireの支配下にあった。ロシアはこの海峡を攻略するために、何度もオスマン帝国に攻め込んだ。

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そして、第一次世界大戦では、ついにダーダネルス海峡Dardanelles straitで大きな戦いが繰り広げられた。しかし、オスマン帝国軍は歴史的な抵抗を見せ、この戦争(17 February 1915 – 9 January 1916) に勝利することができた。ロシアの計画はまたもや失敗に終わったのである。参照記事

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これ以前にロシアは1904年~1905年の日露戦争での日本海海戦で日本に敗れている。この時のロシアの第二太平洋船隊2nd Pacific Squadron:バルチック艦隊は、当時ロシア領だったバルト海に面するラトビアLatviaから1904年10月日本海に向かい、出港してから8ヶ月の1905年5月、バルチック艦隊は大韓海峡(※ 日本慣用名:対馬海峡)に到着した。

しかし、英国の妨害でスエズを通れず、アフリカ南端を経由で地球一周の4分の3である3万500kmをぐるりと回ってきたバルチック艦隊は、体力的にも既に力尽きた状態で黄海で第一太平洋船FireShot Webpage Screenshot #2395 – ‘The WORST隊と合流した。当時、当時世界屈指の戦力を誇ったロシア帝国海軍バルチック艦隊を迎え撃ったのが旗艦戦艦「三笠」で連合艦隊の指揮を執った東郷平八郎で、艦隊に対し、「皇国の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ」とZ旗を掲げて全軍の士気を鼓舞し勝利した。この海戦でのロシアの人的損失は、209 人の士官を含む 5,045 人の兵員に達した。ルーズベルトが米国大統領に就任すると、米国は日露間の仲裁に入った。そして、1ヶ月の時間を要して、1905年9月5日ポーツマス条約が締結され、これにより当時無力だった朝鮮半島は日本の保護、指導圏に入り、日本は領土として南樺太も得た。当時は帝国主義全盛だった。 参照記事

Bosporus現在ロシアはこの海峡の利用をめぐって、トルコと常に対立している。NATOの一員であるトルコは、ロシアの侵略的な政策を阻止するために多大な努力を払っている。この点で、ロシアは非常に深刻な危機に直面している。ロシアの軍艦は、何ヶ月も前からこの海峡を通って黒海に到達しようとし、トルコ政府に対し、艦船の通航を許可するよう大きな圧力をかけた。しかし、トルコ外務省は、これらの船の通航は決して許可されないと述べた。記事と映像  参考:US thanks Turkey for shutting down Black Sea straits for warships、、、、

この記事では指摘していないが、黒海の重要性は独立国家ウクライナにとっても同じで、また、世界の穀物倉庫と呼ばれるウクライナは、EU,中近東、アフリカにとっても食料資源の観点から非常に重要である。

露産天然ガスに注目されがちだが、見方によってはそれ以上に重要な視点であり、ロシアがウクライナの輸出用穀物を略奪し、輸出を妨害した事実からみても単なる地域紛争では無い事は明らかで、大国主義プーチンロシアの一方的軍事侵略が非難される根拠であり、世界にとっても危険な行為なのだ。日本のTVは軍事評論家ばかり担ぎ出すが、国際経済の視点も重視すべきで、首相の談話にも常に織り込むべきだろう。』