中国国産機C919が初納入 COMAC、約15年の開発完了

中国国産機C919が初納入 COMAC、約15年の開発完了
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM092A10Z01C22A2000000/

『【広州=比奈田悠佑】中国の航空機メーカー、中国商用飛機(COMAC)は9日、国産旅客機「C919」の初号機を同国航空大手の中国東方航空に引き渡した。約15年間にわたる開発が完了した。

9日午前、中国東方航空のロゴを塗装したC919が、上海市東部の浦東国際空港から西部の虹橋国際空港へ納入フライトを実施した。中国メディアによると、中国東方航空は今後、C919の運用現場での確認作業を進め、2023年春にも商用飛行を始める。

COMACの開発機では、座席数78~90席のリージョナルジェット機「ARJ21」が16年に商用飛行を始め、中国内の都市間を運航している。C919は158~192席と一回り以上大きく、旅客需要がより大きな路線での運航が見込まれている。

C919の開発は、中国共産党の最高指導部にあたる中央政治局常務委員会が07年に正式承認してスタートした国家プロジェクト。米欧メーカーがほぼ独占する旅客機市場にくさびを打ち込むための「戦略機」だが、現時点では国外での安全認証を取得しておらず、当面は主に国内向けに生産していくことになる。

新型コロナウイルスの流行後、厳しい感染対策を敷いた中国では旅客市場の低迷が続き、中国東方航空など大手航空会社も財務に打撃を受けた。ただ習近平(シー・ジンピン)指導部は足元で移動制限などを大幅に緩和しており、旅行や出張需要の回復が期待されている。』