ペルー議会、大統領を弾劾 副大統領が昇格

ペルー議会、大統領を弾劾 副大統領が昇格
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN07EBB0X01C22A2000000/

『【サンパウロ=宮本英威】南米ペルーの議会は7日、カスティジョ大統領の弾劾を可決した。野党側は「道徳的な能力の欠如」を理由としていた。弾劾を受けてボルアルテ副大統領が大統領に昇格した。与党と、野党が優位の議会は鋭く対立しており、政情の混乱は今後も続きそうだ。

一院制のペルー議会(130議席)はカスティジョ氏の弾劾について、賛成101、反対6で可決した。弾劾には3分の2以上となる87以上の賛成が必要だった。ボルアルテ氏は7日午後に大統領への就任式にのぞんだ。

カスティジョ氏は7日午前、一時的な議会の閉鎖を宣言した。選挙を実施して新たな議員を選出したい考えを表明した。「新議会が選出されるまで、我々は政令で統治する」と述べ、同日夜の外出禁止令も発動した。

演説するカスティジョ大統領(11月、リマ)=ロイター

ただカスティジョ氏の行為は国内外から支持を受けることはできなかった。国家警察は憲法秩序を乱したとして、カスティジョ氏を拘束した。国軍と国家警察は声明で「憲法の秩序に反するいかなる行為にも従わない」との声明を公表した。

ランダ外相も「カスティジョ氏による議会閉鎖は憲法違反だ」と指摘し、辞任を表明した。在ペルー米大使館は「議会の権限を妨害するいかなる行為も拒否する」との声明を公表した。

カスティジョ氏は元教師で、労働組合の活動家として頭角を現した。急進左派の政党ペルー・リブレに担がれる形で大統領選に出馬して勝利して2021年7月に就任した。任期は5年だが、同氏への弾劾提案は今回で3回目だった。11月下旬には、現政権で5人目となる首相にチャベス氏を起用したばかりだった。』