メルコスル、揺らぐ結束 ウルグアイTPP加盟申請で応酬

メルコスル、揺らぐ結束 ウルグアイTPP加盟申請で応酬
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN06DM50W2A201C2000000/

 ※ 今日は、こんな所で…。

『【サンパウロ=宮本英威】南米4カ国の関税同盟メルコスル(南部共同市場)の結束が揺らいでいる。加盟国は単独では域外との貿易交渉は原則禁止されているが、ウルグアイが1日までに環太平洋経済連携協定(TPP)への加盟を申請したためだ。6日にモンテビデオで開いた首脳会議でも加盟国の間での溝が鮮明となった。

「単独での域外との決議を懸念している。規則は尊重されなければならない」。アルゼンチンのフェルナンデス大統領は6日の首脳会議で、ウルグアイの動きを批判した。

一方、ウルグアイのラカジェポー大統領は「ウルグアイは世界に開いていくことが必要だ。共に交渉できた方がよりよいが、我々はとどまっていることはできない」と語った。

ウルグアイは1日までにTPPの寄託国であるニュージーランドに加盟を申請した。メルコスルを構成するほかの3カ国であるブラジル、アルゼンチン、パラグアイは申請に先立つ11月末、ウルグアイに「法的措置を含む対応を検討する」という内容の声明を送付していた。強いけん制にもかかわらず、ウルグアイは申請を強行した。

ウルグアイは人口350万人の小国だ。TPPを構成する東南アジア諸国などに向けて、穀物や食肉の輸出を増やしたい考えだ。

TPPへの加盟とともに、中国とは自由貿易協定(FTA)の締結を目指している。22年7月には予備調査を終えており、今後は正式な交渉を進めていく。パラグアイは台湾と外交関係を持つため、メルコスルにとって中国とのFTAはハードルがある。

ウルグアイの輸出額に占める対中国の比率は01年の5.1%から21年には27.8%まで上昇した。同時にメルコスル域内向け輸出は40.8%から24.9%に下がった。近隣国のメルコスル地域よりも、通商上はアジアの重要性がより高まっている。

ウルグアイ・カトリカ大学のニコラス・アルベルトニ教授によると、ウルグアイは中国に年間1億3700万ドル(約190億円)の関税を支払っているという。FTAが結ばれれば、関税の減少につながる利点がある。

メルコスルは1995年に発効した。加盟国の政権交代で方針が二転三転しており、域外との通商協定は停滞している。アルゼンチンの左派政権などがFTAには消極的だ。欧州連合(EU)との間ではFTA交渉で19年6月に政治合意したが、批准手続きは止まっている。

ブラジルでは23年1月に左派のルラ政権が発足する。ルラ次期大統領はメルコスルの強化を掲げているが、決してFTAを重視しているわけではない。保護主義的な傾向が強いため、今後も停滞が続く可能性が高い。

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(過去の投稿)

ウルグアイが中国とFTA交渉 アルゼンチン反発
https://http476386114.com/2021/09/09/%e3%82%a6%e3%83%ab%e3%82%b0%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%81%8c%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e3%81%a8fta%e4%ba%a4%e6%b8%89%e3%80%80%e3%82%a2%e3%83%ab%e3%82%bc%e3%83%b3%e3%83%81%e3%83%b3%e5%8f%8d%e7%99%ba/ 

〔メルコスール〕
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