ロシア副首相「原油輸出しない」 上限価格設定国に

ロシア副首相「原油輸出しない」 上限価格設定国に
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『ロシアのノバク副首相は4日、主要7カ国(G7)と欧州連合(EU)、オーストラリアがロシア産原油の取引価格の上限を1バレル60ドルとする制裁導入を決めたことについて、「上限価格を設定する国には原油を輸出しない」と述べた。G7などは5日から制裁を発動する。

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ノバク氏は、価格上限の設定は「非市場的で非効率であり、世界貿易機関(WTO)のルールなど自由貿易の規範に反する市場への介入」と強調し、減産も辞さない構えを見せた。国営テレビのインタビューで明らかにした。

同氏は、上限価格設定を禁止する手段をロシア政府内で検討しているとも述べ、日米欧の動きをけん制した。「仮に減産する場合でも、市場の条件で取引する国々には原油の輸出を続ける」とし、アジア諸国などとの取引を増やす方針を示した。

EUは2日、ロシア産原油の取引上限を1バレル60ドルとすることで合意した。G7と豪州も同日、EUの決定に歩調を合わせて、同様の上限を設けることで合意した。米財務省によると、この制裁の枠組みに参加する国はすでにロシア産原油を輸入しないなどと決めている。
上限を超える取引に対しては、欧米の金融機関による保険の提供を禁じる。原油などを輸送するタンカーへの海上保険や再保険は主に欧米金融機関が引き受けているため、制裁に加わらない第三国も上限を超えた取引は難しくなる。

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竹内薫
サイエンスライター
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別の視点

「エネルギー安全保障」という言葉が重く感じられます。歴史の教科書で、世界各国が過去にエネルギー・資源のために戦いを繰り広げてきたことを学びますが、リアルタイムでそれが起きているわけですね。友好国以外にエネルギー供給を握られてしまうと、隷属するか、戦うしか選択肢がなくなります。日本の場合、残念ながら、石油・天然ガスは友好国からの供給では間に合わないのが実情です。綱渡りの状況が続きます。
2022年12月5日 12:06 』