初戦はサウスカロライナ州に 24年大統領選民主指名争い

初戦はサウスカロライナ州に 24年大統領選民主指名争い
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN02DRY0S2A201C2000000/

『【ワシントン=坂口幸裕】米民主党は2日、2024年11月に実施する次期大統領選の候補者指名争いの初戦を南部サウスカロライナ州とする案を了承した。中西部アイオワ州としてきた慣例を52年ぶりに改める。投票日は同年2月3日で、民主支持が多い黒人有権者の比率が高い州を皮切りに選挙戦に勢いをつける狙いがある。

サウスカロライナで最初にする案はバイデン大統領が提案していた。サウスカロライナに続き、東部ニューハンプシャー州と西部ネバダ州は24年2月6日、南部ジョージア州は同2月13日、中西部ミシガン州は同2月27日に実施する案を採択した。23年初めにも正式決定する予定だが、一部の州から反発が出る可能性もある。

米メディアによると、その他の州は3月5日から6月4日の間に予備選挙の日程を定められるようにする。前例を参考にすると、多数の州が選挙を同時に実施し、最大の山場となる3月上旬の「スーパーチューズデー」を経て、夏の党大会で候補者を正式に指名する運びを想定する。

民主は20年大統領選でスーパーチューズデー前に、アイオワ、ニューハンプシャー、ネバダ、サウスカロライナの4州で候補者選びがあった。これらの州の勝敗に全米の注目が集まり、勝利候補が資金集めをしやすくなる面がある。

1972年から初戦の州になってきたアイオワは人口の9割ほどを白人が占める。黒人やヒスパニック(中南米系)など非白人層に強みを持つ民主の支持層全体を反映していないとの声が根強くあった。

バイデン氏は党規委員会への書簡で「有色人種の有権者が候補者選びの早い段階から発言権を持てるようにしなければならない」と強調した。

サウスカロライナは再選出馬に意欲を示すバイデン氏にとって因縁の地でもある。20年の党候補者指名争いで、同氏は白人層が多いアイオワ、ニューハンプシャーで惨敗。4戦目となったサウスカロライナで黒人票を得て初勝利し、指名獲得に弾みをつけた経緯がある。

サウスカロライナの全人口に占める黒人の割合は3割ほどだが、民主支持の有権者に占める比率は他州に比べて高い6割に達する。候補者指名争いの日程を検討している2日の党会合では「時代は変わった」「サウスカロライナではヒスパニックの人口も増加している」などの意見が出た。

一方、共和は24年も候補者指名争いの初陣をアイオワのままにする構えで、初戦州が民主と異なる事態になる可能性が出てきた。』