ロシア産原油の価格上限、G7と豪も60ドルで合意

ロシア産原油の価格上限、G7と豪も60ドルで合意
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN0309B0T01C22A2000000/

『【ワシントン=高見浩輔】ロシア産原油に価格上限を設ける制裁措置を巡り、主要7カ国(G7)とオーストラリアは2日、1バレル60ドルの価格設定で合意したと共同声明を公表した。同日に公表された欧州連合(EU)の合意と足並みをそろえる。先進国の連合による異例の制裁措置は12月5日から発効する。

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声明は「ロシアがウクライナに対する侵略戦争から利益を得ることを阻止し、世界のエネルギー市場の安定を支える」と意義を説明。ロシアによる制裁逃れに対処するための必要な措置は「それぞれの国内法手続きに沿って適切に検討される」とした。

米財務省によると、G7など枠組みに参加する国はロシア産の原油を輸入しないと決めており、市場価格が低下しても直接的な恩恵を受けることはない。一方で、枠組みに入らない国や地域はロシアから原油を購入する際に値切りやすくなる。同日、歓迎コメントを公表したイエレン米財務長官は「恩恵を受けるのはエネルギーや食品の価格高騰に苦しむ低・中所得国だ」と強調した。

価格の上限を超える取引には欧米の金融機関が海上保険や再保険を提供しないため、効力は広く及ぶとみている。ロシアやロシアに近い国・地域が独自の保険を導入しようとしても「保険料を負担する加入者がすぐには集まらないためコストが高くつく」(米財務省高官)とみている。』