[FT・Lex]ガーナ、デフォルト間近を認める

[FT・Lex]ガーナ、デフォルト間近を認める
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『新型コロナウイルス禍、ロシアのウクライナ侵攻、食料や燃料の価格高騰、世界的な金利上昇、米ドル高――。途上国の財政にとってこれほど有害な組み合わせは考えられない。足元ではガーナが債務不履行(デフォルト)に陥る懸念が強まっている。政府が国債保有者に投資額の30%の債務削減(ヘアカット)を求める可能性を示唆したのだ。
アクフォアド大統領は10月、投資家に債務削減を求めることはないと述べていた=ロイター

政府は直近までデフォルトはないと述べていただけに、面目丸つぶれだろう。投資家にとってはこの国が現状を認識したことを歓迎すべきだ。

ガーナはやはりデフォルトに陥ったザンビアやスリランカのような国とは異なる。これらの国は長年にわたる政府の放漫財政や失策によって財政危機の瀬戸際にあったところ、コロナ禍に襲われ、ついに崖から転落してしまった。

IMFも支援に応じる可能性

ガーナは金やココア、石油といった1次産品の輸出や、収拾がつかなくなる前に財政問題に対処してきた過去に救われている。7月、国際通貨基金(IMF)に17回目となる支援を要請した。直近の支援は2019年4月に終了した。

当時実施された改革では、コロナ禍とその後の世界的な危機の衝撃に耐えることができなかった。政府はコロナ対策と大統領の再選がかかった国政選挙に多額の国費を投じた。

それ以来、財政不安が深まった。2022年1~6月は国債の元利払いに充てる国債費で歳入の54%が吹き飛んだ。

それでも政府関係者は現実から目をそらしているようにみえる。金利の上昇で市場がすでに機能していないのも同然だというのに、年内に外貨建て国債を発行する計画を発表した。アクフォアド大統領も10月、投資家に債務削減は求めないと約束していた。

11月24日にデフォルトが不可避であることを認めたことで、IMFから新たな支援を引き出せるだろう。デフォルトのリスクはすでに織り込まれている。すでにかなり負荷がかかっていた国債はこの報道の後もほとんど動かなかった。32年に満期を迎える利率8.125%の米ドル建て国債12億5000万ドル(約1700億円)は現在、利回りが約30%だ。買うにはまだ早い。

(2022年11月26日付 英フィナンシャル・タイムズ電子版 https://www.ft.com/)

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