※ 諸般の事情により、今日はこんなところで…。
※ そういうわけで、日本国の安全保障環境は、「激変」しているわけだ…。
※ 今までは、想定されている「侵攻」とは、強襲揚陸艦に積載された戦車・戦闘車と「機械化歩兵団」が、戦闘艦の支援を受けつつ上陸して来る…。
空からは、「降下部隊」がパラシュートで降下してくる…。
※ そういうようなイメージのものだった…。
※ しかし、「長距離ミサイル」というものが、開発され、1000キロメートル~2000キロメートルの彼方から攻撃することが可能となった…。
※ それに、「核弾頭」でも搭載されていれば、エライことだ…。たった、「一撃」で、「壊滅的」かつ「甚大な」被害・損害を蒙る…。
※ そういう「攻撃」に対して、どのようにして「防衛」するのか…。
※ むろん、飛んでくるミサイルを「迎撃」できれば、それに越したことは無い…。
※ しかし、ウクライナ事態を見ていて分かるように、「百発百中で迎撃する」、「100%撃ち落とす」ということは、到底ムリだ…。
※ それで、せめても「抑止力」(攻撃しようとする側に、反撃喰らうかもしれないと考えさせることによって、攻撃をためらわせる力)を高めるために、「反撃能力」「攻撃に使われる、敵の基地を攻撃できる能力」を高めよう…、という話しが出てくるわけだ…。
※ そういう目的に沿う形で、様々な「対抗するミサイル」の形態が模索されているようだ…。



※ 最近、にわかに「持ち上がってきている」のが、巡行ミサイルトマホークの導入話しだ…。
※ どうも、12式の「航続距離」を800~1000キロメートルに伸ばせないのか…、という「改良」話しがあるらしい…。
※ しかし、それには、「燃料を多く積む」代わりに、「爆薬」を少なくしなくてはならない、それでは「役に立たない…。」などの、技術的な課題が山積している…。
※ それで、開発成功までの「つなぎ」として、導入を検討してはどうか…、という話しが出てきているらしい…。
※ 実績十分だし、価格もそれほど「お高く無い」んで、ピッタリなのでは…、と主張する向きもいるらしい…。

※ いずれにせよ、この「ミサイル対策」は、「抜本的な」「これまでの議論とは、次元が違う」話しとなる…。
※ 何を導入・改良していくにせよ、「航続距離」を伸ばし、「敵の基地を破壊できる、強力なもの」を目指していくことになるんだろう…。
※ しかも、「ある程度、数もそろえる」必要もある…。
※ 「1000発以上の配備」を目指すというような話しも、出てきているようだ…。
※ 実は、こういう「ミサイル対策」「ミサイル防衛」の話しは、一(いち)日本国の防衛だけの話しでは、無くなってきているという事情もあるようだ…。
※ それは、「台湾有事」に絡んだ話しがあるようだ…。











※ ということで、イザ「台湾有事」となった場合でも、台湾島だけが攻撃されているような場合、米国としては、「軍隊動かして、支援する」ということが、困難な場合もあるのでは…、という指摘・懸念だ…。
※ 日米間と違って、「防衛条約」は、締結されていないからな…。
※ あたり前の話しだが、米中間で「国交結んだ」時、「台湾は、中国の一部である。」という中国側の主張を、「(中国が、そういう立場であることは)承知・認識している」と表明しているからな…。
※ 「独立国」扱いで、「正式に、国家間の条約を結ぶ」ということは、法理上できないわけだ…。
※ むろん、米国も「台湾関係法」を成立させて、「法律レベルで、最大限の支援」を行う体制を取ってはいるが…。
※ それで、台湾側としては、そういう「米軍の出動が遅れる場合」「駆けつけに、手間取る場合」、「つなぎとして」日本からの支援が受けられないか…、という話しもあるらしい…。

※ この人は、台湾の安全保障に関するシンクタンクの研究員という立場の人らしい…。




















※ 殆んどの人は、「寝耳に水」の話しだろう…。
※ 大体、日本国自体の「安全保障」「防衛」の話しすら、日頃ろくろく考えたことが無い人が、殆んどだろうからな…。
※ ましてや、「他国の有事」の際に、「軍事的な支援する」などという話しは、夢にも思わないようなことだろう…。
※ しかし、「有事」というものは、実際に、現実に「起こり得る」ものなんだよ…。
※ それを、マザマザと示してくれたのが、今般の「ウクライナ事態」だろう…。
※ 「治に居て乱を忘れず」だ…。
※ いや、むしろ、「治」にいる場合こそ、「乱」のことを考えなくては…。
※ 「乱」という事態になった場合には、「腰を据えて、ジックリ物事を考える」なんて悠長なことは、できないに違いない…。
※ 平穏な状態にいる時こそ、「乱」に備えて、情報収集し、イザという時に備えて、知力・眼力を鍛錬し、胆力を鍛えておくべきだ…。



※ ただ、台湾側の要望に応えることは、なかなか難しい…。
※ 日本国「自衛隊」は、まず第一に、日本国及び日本国民の「安全確保」のために実力を発動する組織で、「文民統制(シビリアンコントロール)」と、「法治主義」の下(もと)に動くという制約下にある…。
※ 「武力攻撃事態等及び存立危機事態における我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保に関する法律」によれば、中心となるのは、「武力攻撃事態」(我が国に対する外部からの武力攻撃がなされてしまっている場合)と「武力攻撃予測事態」(武力攻撃事態には至っていないが、事態が緊迫し、武力攻撃が予測されるに至った場合)のようだ…。
※ その他に、「存立危機事態(我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある場合)」というものがある…。
※ これとて、「これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態」という要件を、充足する必要がある…。




※ こういう風に、日本国及び日本国民の「安全」を守り、さらには、「他国の有事」の場合にも、実力を発揮することが期待されている「自衛隊」ではある…。
※ しかし、実際のところは、「骨粗しょう症」みたいなものだ…、という分析がなされていた…。
※ どういうことかと言うと、確かに、「第一撃」の能力だけを見れば、その有する装備は、「世界一流のもの」である…。
※ しかし、実際の「有事」というものは、「第一撃」を放っただけで「決着する」ものでは無い…。
※ ウクライナにおいても、2月24日に侵攻があってから、かれこれ「9カ月」も戦っている…。この先、何カ月戦闘が続くのか、誰も見通せない…。
※ 実際の「防衛行為」とは、兵員・武器弾薬を輸送し、兵器が壊れたり故障したりしたものを修理し、兵員・兵器の損耗を補充・入れ替えし、一部の戦線が押されれば、一時後退し、また、押し返し…、という風に「息長く」戦闘を継続して行くかたちになる…。
※ そういう「継戦能力」が、まったく備わっていない…。
※ それは、「予算」が計上されず、「正面装備」ばかりにつぎ込んだからだ…。
※ よって、一見「華麗で、煌びやかな装備」を誇るが、実際の「継戦能力」は皆無…、というような「軍事組織」になってしまっている…。
※ そういう「状況」を、称して、「骨粗しょう症」と言っているわけだ…。
※ そこが、改善されない限り、現実・実際の「有事」には、「役に立たない」だろうよ…(そうは、ハッキリと言わなかったんで、オレが代わりに言ってしまう)。
※ まあ、そういうような話しだった…。