止まらぬ「辞任ドミノ」 寺田総務相更迭、政権に打撃

止まらぬ「辞任ドミノ」 寺田総務相更迭、政権に打撃
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『岸田文雄首相が寺田稔総務相を事実上更迭したことにより、閣僚の辞任はこの1カ月で3人となった。国会で21日から始まる2022年度第2次補正予算案の審議に影響するのは避けられない。止まらぬ「辞任ドミノ」は首相の政権運営に打撃となる。

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首相は20日夜、首相公邸で寺田氏の辞表を受理した。その後、記者団に補正予算や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済などを挙げて「重要課題に答えを一つ一つ出すべく努力する」と語った。「正念場を迎えていると感じ、辞任を認めた」と述べた。

寺田氏の更迭により、政府・与党が11月中の成立を目指す第2次補正予算案への影響は避けられない見通しだ。

国会は21日に衆参両院で鈴木俊一財務相が財政演説し、24日からは衆院予算委員会での実質審議に入る予定だった。野党は首相に寺田氏の辞任について国会で説明するよう求めており、予定通りに審議を始められるかは見通せなくなった。

補正予算の成立後には旧統一教会の被害者救済を巡る法案の審議を控える。政府が提出予定の新法の内容を巡り、寄付金の規制のあり方など与野党の間にはなお溝がある。

今国会の会期は12月10日まで。補正予算の成立が遅れると、被害者救済に関する法案に充てる時間は短くなり、会期延長が視野に入る。会期を延長すれば、12月以降に本格化する23年度の税制改正や予算編成も遅れる恐れがある。

野党は山際大志郎前経済財政・再生相、葉梨康弘前法相を更迭した際と同様に「首相の決断が遅れた」と批判を強めた。

日本維新の会の藤田文武幹事長は取材に「政治資金を所管する総務相が疑惑を指摘されたのは不適切だ。説明責任を果たすべきだ」と強調した。

国民民主党の玉木雄一郎代表は「後手後手の印象は否めない。なぜ葉梨氏と一緒に辞めさせなかったのか疑問だ」と指摘した。

与党内には1カ月弱で3人の閣僚が相次ぎ辞任した事態を受け、23年1月召集の通常国会の前に内閣改造・党役員人事に踏み切るべきだとの意見もある。

首相は19日の記者会見で内閣改造に関して「適切なタイミングを判断したい」と含みを持たせた。

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上野泰也
みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト
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ついにレッドラインとみられてきた3人目の更迭となった。自らの派閥である岸田派からは2人連続。首相の自民党内での求心力は一段と低下することが避けられそうにない。第1次安倍内閣や麻生内閣のように短命に終わるのだろうか。今後の節目となるイベントは、23年3月末近くの23年度予算成立、4月の統一地方選、5月の広島サミット。22年度2次補正を含め、予算を編成している内閣である以上、年度内は続投するのが自然だろう。それまで政権を持たせる場合、一部で報道されている通り、1月の内閣改造・党役員人事で刷新感を出すのが1つのカード。閣僚候補の「身体検査」は入念に行われるだろう。安倍派の萩生田政調会長の去就も焦点。

2022年11月21日 7:26

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柯 隆
東京財団政策研究所 主席研究員
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ひとこと解説

岸田首相にとって外遊は気晴らしになるというと、不謹慎だが、外交が得意で内政は不得意のようにみえる。1年で3人の大臣が辞任・罷免。しかも、いずれも後味の悪いやめ方。安内攘外、すなわち、外交を展開する前に、内政を落ち着かさないといけない。岸田首相は安内できなければ、攘外どころか、政権が危うくなるかもしれない

2022年11月21日 7:10』

岸田政権 https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2Ftopic%2Fog%2F21092903-4.jpg?ixlib=js-2.3.2&auto=format%2Ccompress&fit=max&ch=Width%2CDPR&s=9a6b24c2cf82433c9f94d40877d193bc

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