中国の先進国扱い要求、COP27で米仏など 排出量2位

中国の先進国扱い要求、COP27で米仏など 排出量2位
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA10BMR0Q2A111C2000000/

 

 ※ 今日は、こんなところで…。

 ※ 下のグラフ、あくまで「累積」だからな…。

 ※ しかも、「1850年」からの計算だ…。

『【シャルムエルシェイク(エジプト北東部)=塙和也】エジプトで開催中の第27回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP27)は16日、閣僚級の交渉を続けた。気象災害の損失などで途上国が求める規模の支援で合意できるかが焦点だ。中国は温暖化ガスの累計排出量が米国に次いで多く、1人あたりの排出量も先進国に匹敵する。途上国の支援側に回るよう求める声が強まっている。

「われわれ欧州は既に多くの資金を出している。問題は米国と中国がさらに行動を起こすことだ」。フランスのマクロン大統領は7日、アフリカの途上国の参加者との会談でこう強調した。国連のグテレス事務総長も同日、途上国支援に触れ「米国と中国という世界の2つの経済大国が特別な責任を負う」と訴えた。

国連気候変動枠組み条約が採択された1992年以来、経済規模の観点で中国は途上国の扱いになっている。中国も自らを途上国の盟主と位置づけている。途上国は温暖化ガスを大量に排出しながら経済成長で先行した先進国の責任を指摘し、途上国の脱炭素支援を求めている。

ただ、急速に経済規模を拡大してきた中国は既に先進国をしのぐ排出量になっている。産業革命以降の温暖化ガスの累計排出量で中国は2位で、英国やドイツなど西欧諸国よりも大きい。

11日に世界の科学者で構成するグローバル・カーボン・プロジェクトが発表した報告書によると、日本の2021年の1人あたりの二酸化炭素(CO2)の排出量は年8.6トンで、中国は同8トンだった。一方でインドは同1.9トンにすぎない。統計上でも中国が既に先進国と肩を並べる排出水準になっている。

米国のケリー気候変動特使はCOP27に先立ち「米国は中国が支援を約束すれば動き出す」と述べた。一方で中国の解振華・気候変動特使は「先進国の実質的な成果を望む」とけん制。14日以降の閣僚級会合でも、途上国の被害に向けた基金の創設を後押ししている。

途上国から中国に支援拡大の声が相次ぐ背景には、途上国側が求める額が膨大になっているという事情もある。今回の最大の議題である気象災害の損失と被害への補償に加えて、「適応」と呼ばれる防災システムなどの構築にもエジプトは30年までに最大3000億ドル(約44兆円)の支援を求めている。

閣僚級会合では30年までの温暖化ガスの削減作業計画も議論中だ。グローバル・カーボン・プロジェクトの報告書によると、22年の温暖化ガス排出量は前年より1.0%の見通しだ。19年時点のペースで排出が続くと、9年後に温暖化が1.5度を超える確率が50%になると結論付けている。パリ協定の目標達成は危うくなっている。

既に世界の温暖化ガス排出の3分の2を途上国が占めるようになり、世界の脱炭素化には途上国の取り組みが欠かせない。中国が途上国の枠にとどまることなく、排出大国としての対応を取る姿勢を求める声がCOP27での合意に向けて大きくなっている。』

https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/climate-change-game/