米中間選挙、下院は共和奪還 ねじれ議会に

米中間選挙、下院は共和奪還 ねじれ議会に
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『【ワシントン=坂口幸裕】米中間選挙は16日までの開票の結果、連邦議会下院で野党・共和党が4年ぶりに過半数を奪還する見通しになった。米主要メディアが報じた。上院は与党・民主党が多数派を維持するのが確実で、上院と下院で多数派が異なる「ねじれ議会」になる。バイデン政権は難しい政権運営を迫られる。

中間選挙は4年に1度ある大統領選の2年後に実施される。任期2年の下院435議席すべてと、任期6年の上院100議席のうちおよそ3分の1にあたる35議席が改選対象だ。現在は上下両院で民主が多数派を握る。
バイデン大統領は「この先も政治闘争が続くことを望んでいない」と語った=ロイター

下院で多数派を失うことで、バイデン政権は政策にかかわる予算案や法案の成立に共和の協力が欠かせなくなる。バイデン氏は「共和と協力する用意がある」と呼びかけるが、今後は24年大統領選をにらんだ与野党の対立が一段と激しくなるとみられ、政策が滞るリスクが高まる。

共和からはロシアが侵攻するウクライナへの支援縮小論が出る。物価高などで生活が厳しくなった米有権者から、多額の予算が同国に向かう現状への不満がくすぶるためだ。中間選挙に多数の推薦候補を送ったトランプ氏が掲げる「米国第一」とも共振し、バイデン政権が議会から対ロシア政策の再考を迫られるおそれがある。

40年ぶりとなる歴史的な高インフレのさなかでバイデン大統領の支持率は40%台前半に低迷し、民主にとっては逆風下での選挙戦になった。人工妊娠中絶の権利維持や民主主義の危機を訴えて上院で多数派を維持したものの、下院では及ばなかった。共和は事前予想に比べ議席は伸び悩んだ。

AP通信によると、上院は非改選議席を含めて民主が50議席、共和49議席。12月に決選投票を実施する南部ジョージア州で共和が勝利しても現在の上院の構成と同じ50対50になり、上院議長を兼ねるハリス副大統領が1票を持つため民主の多数派維持が固まった。

上院は大統領が指名した政府高官や裁判所判事を承認する権限を持つ。バイデン政権と民主は議会で共和にすべての主導権を握られる事態を回避した。

今回の中間選挙は郵便投票を含む期日前投票が前回18年中間選挙より2割ほど増えたため、これまでに比べて大勢判明までに時間がかかっていた。事前の世論調査では共和が優位と予測されていたが、接戦区が多かったことも想定より遅れる理由になった。

米中間選挙2022 https://www.nikkei.com/special/us-election?n_cid=DSREA_2022usmidterm 

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