村田兆治さんが死亡 元プロ野球投手、自宅で火災

村田兆治さんが死亡 元プロ野球投手、自宅で火災
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE110AG0R11C22A1000000/

『11日午前3時10分ごろ、東京都世田谷区成城にある元プロ野球投手、村田兆治さん(72)宅から出火し、2階建て住宅の2階約40平方メートルが焼けた。2階から村田さんが意識不明の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。警視庁は出火原因を調べている。

元プロ野球選手の村田兆治さん(2011年) 

東京消防庁によると、火は約3時間半後に消し止められた。村田さんは出火時、2階に一人でいたとみられる。警視庁によると、目立った外傷などはなく、死因は一酸化炭素中毒の可能性が高い。

現場は小田急線成城学園前駅から北へ約1キロの住宅街。2階の窓ガラスが割れ、室内の柱などが黒く焦げていた。

近所の主婦(84)は焦げたような臭いで火災に気付き、外に出ると赤い火柱が上がっていたという。道ですれ違った際にあいさつを交わすこともあったといい「亡くなったとは信じられない」と話した。

村田さんは広島県出身で、1967年のドラフト1位で東京オリオンズ(現ロッテ)に入団。ダイナミックな投球フォーム「マサカリ投法」で知られ、通算215勝を挙げるなどロッテのエースとして活躍した。3度の最優秀防御率をはじめ、多くのタイトルも獲得した。引退後の2005年に野球殿堂入りした。名球会のメンバーにも名を連ねる。

村田さんは9月、羽田空港の保安検査場で女性検査員の肩を押したとする暴行容疑で警視庁に現行犯逮捕された。釈放後、報道陣に「たくさんのファンや子どもたちに深くおわびしたい」と話していた。

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峯岸博
日本経済新聞社 編集委員・論説委員
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貴重な体験談

Bクラス常連のロッテ一筋、しかも閑古鳥の鳴く川崎球場で黙々と重いストレートと切れ味抜群のフォークを投げ込み続ける姿は「人間くさっちゃいけない」「男の美学」など目に見えない大事なものをたくさん私を含めた野球少年に教えてくれました。引退後も野球教室で少年少女の育成に励み、還暦になっても140㌔の速球を保つストイックさに大人になったかつての野球少年たちは再び憧れを抱きました。それだけに先日の逮捕を聞いたときは「あの村田に限って」と信じられず大きなショックでした。今回の火災も真相はわかりません。晩年のマサカリ兆治に何があったのだろうかと悲しい思いです。ご冥福をお祈りします。

2022年11月11日 12:20

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菅野幹雄
日本経済新聞社 上級論説委員/編集委員
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貴重な体験談

なんとも言葉の出ない悲報です。公園と川に近い火災現場は自宅からそう遠くない距離にあり、朝に立ち寄りました。警察と消防の検証が続く閑静な住宅街には焦げた臭いが漂い、近所の人々が、取材にきた報道陣に当時の様子などを話していました。野球に目覚めた自分の小学校時代、類を見ない「マサカリ投法」で速球を投げ込む雄姿は、いまも鮮明に記憶に残っています。ご冥福をお祈りします。
2022年11月11日 11:40』