ロシア軍のヘルソンからの撤退は新たな軍事作戦の準備

ロシア軍のヘルソンからの撤退は新たな軍事作戦の準備 | 《櫻井ジャーナル》 – 楽天ブログ
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『ロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣はヘルソンからの撤退を部隊に命じた。この決定はドンバス、ヘルソン、ザポリージャにおける作戦を指揮しているセルゲイ・スロビキン司令官からの報告に基づくという。政治的な立場から見る人は否定的だが、軍事的な視点から見る人は肯定的に評価している。

 NATOが指揮している「ウクライナ軍」はヘルソンよりドニエプル川の上流にあるカホフカ・ダムに対する砲撃を続け、破壊を目論んでいるとも言われている。爆破に「汚い爆弾(放射性物質爆弾)」を使うという情報もあった。ダムが破壊されると下流のヘルソンも洪水に襲われて少なからぬ犠牲者が出ることが予想される。ドニエプル川西岸にいたロシア軍への補給が厳しくなっていた。そこで11万5000人以上の住民を避難させた上で部隊も撤退させたわけだ。住民が残っているとキエフ政権側のネオ・ナチに虐殺される可能性がある。

 この撤退命令に対し、アメリカ/NATO/キエフ側は慎重な見方をしているようだ。これまでもロシア軍が撤退することはあったが、そこへ部隊を入れるとミサイルや航空兵力で攻撃され、多くの戦死者が出ている。ヘルソンからクリミアを砲撃できるともされているが、HIMARS(高機動ロケット砲システム)などを持ち込めば破壊される可能性が高い。兵士や住民のいないヘルソンへキエフ側の部隊が入れば激しい攻撃を受けることは間違いない。

 本ブログでも繰り返し書いてきたが、ウクライナの東部から南部にかけての地域はステップ(大草原)が広がり、隠れる場所はわずかに存在する木々の間。しかも地面はぬかるんでいた。ロシア軍は地面が凍結して木々の葉が落ちる冬を待っている。地面が凍結すれば戦車を投入することもできる。

 冬に新たな軍事作戦を始める際、ロシア軍は部分的動員で集めた兵士を投入してくるだろう。動員された兵士の中で訓練をすでに受けていた約8万人は戦闘地域へ入り、そのうち5万人は戦闘に参加しているというが、訓練中の約32万人が新たに戦闘へ参加することになる。

 ロシア軍に対抗してアメリカ/NATOを後ろ盾とする「ウクライナ軍」も戦車部隊を投入、大規模な戦闘が展開される可能性があるが、伝えられている情報からすると、アメリカ/NATO側が不利だ。「真珠湾攻撃」的な何かを仕掛ける必要があるだろう。アメリカ政府が時間稼ぎのために「話し合い」を演出することも考えられる。』