中国・ドイツ首脳会談、習近平氏「互恵関係実現を」

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『【北京=羽田野主、ミュンスター(ドイツ西部)=南毅郎】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は4日、北京市の人民大会堂でドイツのショルツ首相と会談した。中国国営の新華社によると、習氏は「両国の互恵関係を実現しよう」と呼びかけ、経済面での連携強化を訴えた。一方、ショルツ独首相は同日の記者会見で、中国の一段の市場開放を求めた。

主要7カ国(G7)首脳の訪中は新型コロナウイルスが世界で流行を始めた2020年以降で初めてだ。今回の訪中は習氏が要請した。中国はドイツとの経済連携を足がかりにG7の対中包囲の突破口を探る戦略とみられる。

習氏は「中独は相互に尊重し、互いの核心的利益に配慮し、対話と連携を堅持すべきだ」と強調した。バイデン米政権が関与を深める台湾問題に一定の距離を保つように求めた。ウクライナ情勢では「核使用の脅威に共同で反対する」と話し、欧州の懸念に理解を示した。

中国に進出するドイツ企業への優遇措置を堅持する考えも示した。中国と欧州の関係を巡り習氏は「お互いに対抗せず、従属せず、第三者に支配されないことを堅持しよう」と述べた。

ショルツ氏は中国での知的財産の侵害などを念頭に「中国との経済交流がドイツ企業にとって難しくなっている」と語った。新疆ウイグル自治区での権利保護を求めることは「内政干渉にあたらない」と説明した。台湾問題を巡っては「平和的、そして相互の合意に基づくものでなければならない」と強調した。

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青山瑠妙
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科 教授
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ひとこと解説

中国との経済ディカップリングに消極的な姿勢から、今回のショルツ首相の訪中が実現した。しかし今回の党大会で示された中国の今後の政策方針、そして人権と民主化を非常に重んじるドイツの外交の伝統から見て、中国とドイツの二国間関係の展望は必ずしも明るいわけではない。2023年に公表されるドイツの対中戦略にどのような内容が盛り込まれるのか、注目される。
2022年11月4日 20:31

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