ロシア軍の勝利を容認できない米英支配層がNATO軍を前面に出してくる可能性

ロシア軍の勝利を容認できない米英支配層がNATO軍を前面に出してくる可能性 | 《櫻井ジャーナル》 – 楽天ブログ
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『ウクライナの東南部にはステップ(大草原)が広がっている。そこは現在ぬかるみ状態だが、冬になると凍結して戦闘車両が移動しやすくなるほか、木々の葉が落ち、ステップへ入り込んだ部隊は隠れられなくなる。ぬかるみの中へ入ってしまったウクライナ兵はロシア軍のミサイルや航空兵力による攻撃で多くの戦死者が出ているようだ。今後、アメリカやイギリスの情報機関はアル・カイダ方式で傭兵を集めることになるのだろう。

 本ブログでは繰り返し書いてきたように、ドンバスで戦っていたウクライナの軍や親衛隊は4月から5月にかけての時期に壊滅状態の状態になり、アゾフスタル製鉄所の解放でゼレンスキー政権による対ロシア戦争の第1幕は終わったのだ。

 そうした流れの中、ウォロディミル・ゼレンスキー政権はロシア政府と話し合う姿勢を見せるが、それを止めるため、​ボリス・ジョンソン英首相は4月9日にキエフを秘密裏に訪問、停戦交渉を止めるように命じた​。その2日前には​フィリップ・ブリードラブ元欧州連合軍最高司令官(SACEUR)が核戦争を恐怖するなと主張​している。

 4月21日にはウクライナ南部の​ミコライフ州のビタリー・キム知事が「ウクライナ24テレビ」の番組で「全ての裏切り者を処刑する」と脅し​、4月24日にはアメリカのアントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースチン国防長官がウクライナのキエフを極秘訪問してゼレンスキー大統領と3時間ほど会談、さらなる軍事面や外交面の支援を約束したと伝えられている。そして4月30日、ナンシー・ペロシ米下院議長が下院議員団を率いてウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領に対してウクライナへの「支援継続」を誓い、戦争の継続を求める。

 ​アメリカ海兵隊の元情報将校でUNSCOM(国連大量破壊兵器廃棄特別委員会)の主任査察官を務めたスコット・リッター​が指摘しているように、ロシア軍と戦わせる相当数の兵士がNATO加盟国で軍事訓練を受け、ハリコフへの攻撃にはイギリスで訓練を受けていた部隊が投入されたと言われている。またアメリカの統合参謀本部は「ウクライナ司令部」を創設するとしているが、すでに戦闘の指揮はNATOが行うようになったとも言われている。

 すでにウクライナにおける戦闘はロシア軍とNATO軍によって行われ始めている。「ウクライナ軍が勝っている」という御伽話を信じている人にはピンとこないかもしれないが、核兵器が使われても不思議ではない状況になりつつある。

 冬の攻勢を前にロシア軍はウクライナの通信やエネルギーに関する施設を空や海からの長距離精密ミサイルで攻撃、既にエネルギーの供給能力を50%低下させたという。その目標は変電所や送電システム。再建の手間を考え、発電所は破壊されていないようだ。電力の供給力が低下したことで上下水道も機能しなくなり、キエフの80%で水道が止まっていると言われている。アメリカ/NATOが提供した防空システムが機能していない。
 この後、ロシア軍が新たな軍事作戦をスタートさせた場合、支配地を拡大させることが予想され、オデッサを含む南部を制圧される可能性がある。そうなるとウクライナは海へ出られなくなってしまう。

 昨年6月21日にウクライナとイギリスは2隻の掃海艇や8隻の小型ミサイル艇をイギリスがウクライナへ売ることで合意、国会とアゾフ海に面した場所に軍事基地を作ることが要請された。ふたつの基地はNATOの艦船がウクライナの地上軍が集結していたオデッサやマリウポリを守るために使うつもりだったと推測されている。すでにマリウポリは解放され、残るはオデッサだ。

 その2日後、つまり23日にオデッサを出港したイギリス海軍の駆逐艦「ディフェンダー」がクリミアへ接近、ロシアが定めた領海を侵犯して境界線から3キロメートル内側を20分にわたって航行した。ロシア国防省によると、ロシアの警備艇は2度警告の銃撃を行ったが、それでも進路を変更しない。そこでSu-24戦術爆撃機が飛来して艦船の前方へ4発のOFAB-250爆弾を投下、ディフェンダーはすぐ領海外へ出たという。これは模擬弾でなく実戦用だった。

 そして昨年11月18日から12月3日、フランス海軍を中心とするNATOの軍事演習​「ポラリス21」​が地中海で実施された。フランスのほかアメリカ、スペイン、ギリシャ、イタリア、そしてイギリスが参加している。敵の「メルキュール」がロシアを意味していることは明らかで、ロシアとの戦争を想定している。

 そして今年2月19日、ウクライナの政治家オレグ・ツァロフは緊急アピール「大虐殺が準備されている」を出し、キエフ政権の軍や親衛隊はこの地域を制圧、自分たちに従わない住民を「浄化」しようとしていると警鐘を鳴らしていた。

 そのころにウクライナ軍によるドンバスへの攻撃が激しくなり、2月24日にロシア軍は軍事作戦を開始、ウクライナ側の機密文書を回収している。それによると、​親衛隊のニコライ・バラン上級大将が1月22日にドンバスへの攻撃を命令する文書へ署名、ドンバスを攻撃する準備が始まった。2月中に準備を終え、3月に作戦を実行することになっていた​としている。その作戦にNATOも参加する予定だった可能性がある。

 ロシア軍とNATO軍の戦いという様相が強まる中、9月26日から27日にノード・ストリームとノード・ストリーム2から天然ガスの流出が発見された。ロシア国防省はこれらのパイプラインを破壊したのはイギリス海軍だ10月29日に発表している。

 ロシアのガスプロムはガスの流出で圧力が低下している事実を異常アラームで知ったが、その1分後、イギリスのリズ・トラス首相(当時)はiPoneでアメリカのアントニー・ブリンケン国務長官へ「やった」というテキストのメッセージを送ったことが判明している。

 10月8日にはクリミア半島とロシア本土を結ぶクリミア橋(ケルチ橋)で爆破事件があり、自動車用道路の桁ふたつが落下、ディーゼル燃料を運んでいた列車7両に引火した。当初、トラックに積まれていた爆発物による自爆テロだと見られていたが、トラックはダミーで、橋に爆弾が仕掛けられていたという情報もある。

 爆弾テロを実行したのはウクライナのSBU(ウクライナ保安庁)だとロシア政府は主張しているが、​計画したのはイギリスの対外情報機関MI6(SIS)だという情報​も流れている。また爆弾の運搬に穀物の輸送船が使われたとも言われている。

 そして10月29日の早朝、そのセバストポリをキエフ政権が9機のUAV(無人機)と7隻の無人艦による攻撃を受けた。ロシア政府はUAVも無人艦も全て破壊したと発表した。

 ロシア政府によると、攻撃を実行したのはウクライナの第73海軍特殊作戦センター隊員だが、その隊員を訓練したのはオチャコフにいるイギリスの専門家だという。​駐英ロシア大使も黒海艦隊への攻撃にイギリスが関与していると批判​している。イギリスはウクライナでの戦争に深く関与しすぎたとロシア政府は考えているようだ。』