日本とドイツ、物品提供協定へ交渉開始 2プラス2で一致

日本とドイツ、物品提供協定へ交渉開始 2プラス2で一致
外務・防衛閣僚協議の定期開催を確認
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA318PA0R31C22A0000000/

『【ミュンスター(ドイツ西部)=今井秀和】日独両政府は3日、ドイツ西部のミュンスターで外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を開いた。自衛隊とドイツ軍が燃料などを融通し合い共同訓練しやすくする「物品役務相互提供協定」の締結を念頭に交渉を始めると一致した。

2プラス2を原則年に1度、定期開催する方針も申し合わせた。中国が活発に軍事活動している東・南シナ海情勢に深刻な懸念を共有した。「力を背景とした一方的な現状変更の試みに強く反対する」と強調した。

日独の2プラス2は2021年4月のオンライン形式での初開催に続き、今回で2度目となった。林芳正外相とベーアボック独外相が対面、浜田靖一防衛相とランブレヒト独国防相がオンラインで出席した。

対中国、ロシアへの抑止力を向上させるため、共同訓練などで部隊の往来を拡大する考えも擦り合わせた。日本はドイツとの関係について英国やオーストラリアなどに続く安保上の「準同盟」に進展させる構えだ。

ドイツ側はミサイル発射を繰り返す北朝鮮への「強い非難」を表明した。

日独はともに防衛力の強化を進めている。新しい国家安全保障戦略の策定や防衛費を国内総生産(GDP)比で2%まで高める動きがある。2プラス2ではお互いの安保戦略の検討状況を紹介し合った。

【関連記事】ドイツ流「価値観外交」 対日シフト進む

Twitterで最新情報を発信 https://twitter.com/nikkeiseijibu/?n_cid=MCH998 
 
政治・外交 最新情報はこちら https://www.nikkei.com/politics/?n_cid=MCH999 

多様な観点からニュースを考える

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

岩間陽子のアバター
岩間陽子
政策研究大学院大学 政策研究科 教授
コメントメニュー

分析・考察

シュタインマイヤー独大統領が日本訪問を終えて韓国へと移動され、日独2+2が開催されるということで、これまで英仏に比べるとヨーロッパの中で安保協力が最も遅れていたドイツとの関係が、格段に進んできたのは喜ばしいことです。

他方で、まさにこのタイミングでショルツ首相は経済団体を引き連れて訪中しており、ハンブルグ港の権利を中国が取得する問題は米独間の新たな懸案になっています。

ショルツ首相訪中には、内外から批判が噴出しており、弁解のオプエドを独英文で出さざるを得なくなりましたが(https://www.politico.eu/article/olaf-scholz-we-dont-want-to-decouple-from-china-but-cant-be-overreliant/)、大統領やベアボック外相の歯切れのよい中国批判に比べると、非常にまどろっこしい印象です。

ドイツ国内で、対中政策の見直しがまさに起こり始めているわけで、来年には外務省主導の新中国政策が策定される予定です。

中国との経済関係を一気に切れないのはどの国も同じですが、より安全保障に配慮した政策の必要性を多くの国が認めています。日本としてもまずは2+2などを通じて、また首脳レベルで、しっかり認識の共有を図り、具体的な協力策を積み上げていくべきだと思います。

2022年11月4日 11:00』