【詳しく】北朝鮮 弾道ミサイル「火星17型が飛行に失敗か」

【詳しく】北朝鮮 弾道ミサイル「火星17型が飛行に失敗か」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221103/k10013879441000.html

『(2022年11月3日 18時29分)

防衛省は、3日朝に北朝鮮から多数のミサイルが日本海の方向に発射されたと発表しました。
また、岸田総理大臣はミサイルのうち1発は、ICBM=大陸間弾道ミサイルの可能性があると明らかにしました。朝から時間を追って詳しくお伝えします。

中国外務省「問題点を直視し 対話再開を」

北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことについて、中国外務省の趙立堅報道官は3日の記者会見で「朝鮮半島の平和と安定を維持し対話と協議を通じて問題を解決することは地域の共通利益に一致する。関係する各方面が朝鮮半島の問題点を直視し、対話を再開する条件を作り出すよう望む」と述べ、各国が北朝鮮と話し合いを行うべきだとする立場を改めて示しました。

米韓空軍の共同訓練 実施期間を延長 北朝鮮のミサイル発射受け

韓国軍は、アメリカ軍と共同で最新鋭のステルス戦闘機などおよそ240機を投入して行っている空軍による大規模訓練について、4日まで5日間の予定だとしていた実施期間を延長することを決定したと発表しました。

北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイルの発射などを受けたもので、韓国軍は「北の挑発で高まる安全保障の危機のもとで、米韓同盟による確固たる連合防衛態勢を示す必要があるとの認識でアメリカ側と一致した」としています。

ただ、共同訓練をいつまで延長するのかは米韓両軍が検討中だということです。

米ホワイトハウス「ICBM発射を強く非難」

北朝鮮が長距離弾道ミサイルなどを発射したことについて、アメリカ・ホワイトハウスは声明で「北朝鮮によるICBM=大陸間弾道ミサイルの発射を強く非難する」として、発射されたミサイルの中にはICBMが含まれていたと指摘しました。

そのうえで「今回の発射は今週、相次いだ弾道ミサイルの発射とともに国連安保理の複数の決議に違反し、言語道断だ。不必要に地域の緊張を高め安全保障をめぐる状況を不安定にするものだ」として北朝鮮を非難し、国際社会に対して連携を呼びかけました。

また、アメリカのインド太平洋軍も声明を発表し「われわれは弾道ミサイルの発射を認識しており、韓国や日本などの同盟国と緊密に連絡をとりあっている。今回の発射はアメリカの国民や領土、それに同盟国に差し迫った脅威を与えるものではないと判断しているが引き続き、状況を注視していく」としています。

日米韓高官「国際社会に対する明白かつ深刻な挑戦」

北朝鮮による弾道ミサイルの発射を受けて、外務省の船越アジア大洋州局長は、アメリカ国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表、韓国外務省のキム・ゴン朝鮮半島平和交渉本部長が電話で協議し、「きのうときょうの一連の弾道ミサイルの発射は前例のない頻度とやり方による挑発行為であり、日本や韓国を含む地域の安全保障にとって重大かつ差し迫った脅威だ」としたうえで、「国際社会に対する明白かつ深刻な挑戦だ」と強く非難しました。

そして、日米韓の安全保障面での協力をさらに推進することで一致し、国連安保理における更なる対応や制裁の履行強化に向けて引き続き緊密に連携していくことを改めて確認しました。

Jアラート 3発とは別の物体を探知 実際は日本列島を越えず

防衛省によりますと、3発の弾道ミサイルとは別に、政府は午前7時50分ごろから8時ごろにかけてJアラート=全国瞬時警報システムなどで、宮城県、山形県、新潟県を対象に北朝鮮からミサイルが発射され、上空を通過したとみられるなどと情報を発表しました。

防衛省は日本列島を越えて飛行する可能性があると探知したものは、実際には日本列島を越えず、日本海上空でレーダーから消失したことが確認されたとしていて、ミサイルだったかどうかも含めて詳しい分析を進めています。

防衛省「最高高度2000キロ、飛行距離750キロ」

防衛省によりますと、3日午前7時台から8時台にかけて、北朝鮮から少なくとも3発の弾道ミサイルが東の方向に向けて発射されました。

このうち午前7時39分ごろに西岸付近から発射されたものは最高高度が2000キロ程度、飛行距離がおよそ750キロで、日本のEEZ=排他的経済水域の外側の日本海に落下したということです。このミサイルについてICBM=大陸間弾道ミサイル級の可能性があるとしています。

また、午前8時39分ごろと8時48分ごろに内陸部から発射された合わせて2発の弾道ミサイルは、いずれも最高高度は50キロ程度、飛行距離はおよそ350キロで、日本のEEZの外側の朝鮮半島東岸付近に落下したということです。

「火星17型が飛行に失敗したか」韓国KBS

北朝鮮が3日午前7時40分ごろに首都ピョンヤン郊外から日本海に向けて発射した長距離弾道ミサイルについて、韓国の公共放送KBSは、新型のICBM=大陸間弾道ミサイル「火星17型」と推定され、飛行に失敗したもようだと伝えました。

韓国軍「飛行距離760キロ、高度1920キロ」

韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が3日午前7時40分ごろ、首都ピョンヤン郊外の国際空港があるスナン(順安)付近から日本海に向けて発射した長距離弾道ミサイル1発について、飛行距離はおよそ760キロ、高度はおよそ1920キロで、音速の15倍にあたるマッハ15の速度で飛行したと明らかにしました。

また、午前8時39分ごろから、西部のピョンアン(平安)南道ケチョン(价川)付近から日本海に向けて発射した短距離弾道ミサイル2発については、飛行距離はおよそ330キロ、高度はおよそ70キロで、音速の5倍にあたるマッハ5の速度で飛行したということです。

防衛省「ICBM級の可能性」

防衛省は、3日午前7時台から8時台にかけ北朝鮮からICBM=大陸間弾道ミサイル級の可能性があるものも含めて少なくとも3発の弾道ミサイルが東の方向に向けて発射されと発表しました。防衛省が引き続き情報の分析を進めています。

韓国通信社「ICBMの可能性が高い」

韓国の通信社、連合ニュースは北朝鮮が3日朝、日本海に向けて発射した長距離弾道ミサイル1発について「推進体と弾頭などが切り離され、軍はICBM=大陸間弾道ミサイルの可能性が高いとみて分析している」と伝えました。

10:30すぎ 松野官房長官「警戒監視に全力をあげる」

松野官房長官は、午前の記者会見で「先ほど国家安全保障会議の4大臣会合を開催した。会議では北朝鮮のミサイル発射情報を受けた朝鮮半島の緊張の高まりに関して集約するとともに、さらなる事実関係の確認をし、分析を行った」と述べました。

そのうえで「北朝鮮によるさらなる発射などに備え、情報収集、警戒監視にあたるとともに、国民の安全と安心の確保に万全を期すこと、国民にしっかりと説明していくことなどを改めて確認した」と述べました。

そして「政府としては国連安保理の場を含め、アメリカ、韓国をはじめ国際社会と緊密に連携して対応するとともに国民の生命財産を守り抜くため引き続き情報の収集分析および警戒監視に全力をあげていく」と述べました。

10:30すぎ 松野官房長官「EEZ内側への落下報告されず」

松野官房長官は、北朝鮮が3日朝、ICBM=大陸間弾道ミサイルの可能性があるものも含め、複数の弾道ミサイルを発射したことを明らかにしました。いずれも日本のEEZ=排他的経済水域の内側への落下は報告されていないとしています。

このうち、午前7時40分ごろに発射されたものは、日本列島を越えて飛行する可能性があると探知したものの、日本海上空でレーダーから消失したことが確認されたということです。

現時点で被害に関する情報は確認されていないことを明らかにしました。

また、「直ちに北京の大使館ルートを通じ、北朝鮮に厳重に抗議し非難した」と述べました。
10:00すぎ 浜田防衛相「ミサイル多数発射 よく分析したい」

浜田防衛大臣は、NSC=国家安全保障会議の閣僚会合に出席したあと、午前10時すぎ、防衛省に入る際、記者団に対し「ミサイルが多数発射されているので、よく分析したい」と述べました。

10:00前 岸田首相「ミサイルのうち1発はICBMの可能性」

岸田総理大臣は記者団に対し、北朝鮮が発射したミサイルのうち1発は、ICBM=大陸間弾道ミサイルの可能性があると明らかにしました。

9:45ごろ NSCの閣僚会合終了 今後の対応など協議か

北朝鮮による弾道ミサイルの発射を受けたNSC=国家安全保障会議の閣僚会合はさきほど、午前9時45分ごろに終わりました。

岸田総理大臣や松野官房長官、それに浜田防衛大臣らが出席し、これまでに入っている情報の報告を受けたうえで、今後の対応などについて協議したものと見られます。

9:00ごろ 浜田防衛相「日本海上空で消失を確認」

浜田防衛大臣は、3日午前9時ごろ、防衛省で記者団に対し、北朝鮮が7時40分前後に、多数のミサイルを日本海方面に発射したことを明らかにしました。

浜田大臣は、「このうち1つは、高度がおよそ2000キロ、飛しょう距離はおよそ750キロで、日本海に落下し、中長距離の弾道ミサイルと思われる」としています。

また浜田大臣は、これとは別のミサイルについて「日本列島を越えて飛しょうする可能性があると探知したのでJアラートでその旨を公表したが、その後、情報を確認したところミサイルは日本列島を越えず、日本海上空で消失したことが確認されたので訂正する。原因などについては現在分析中であり、わかり次第お知らせする」と述べました。

そのうえで「北朝鮮はきのうも23発以上のミサイルを発射し100発以上の砲撃を行ったとの情報に接しており、防衛省として緊張感をもって警戒監視にあたっていく」と述べました。
9:00ごろ 岸田首相「暴挙であり 決して許されない」

岸田総理大臣は、午前9時ごろ、総理大臣官邸に入る際、記者団に対し「さきほど弾道ミサイルが発射された。連日続く発射は、暴挙であり、決して許されるものではない。すでに被害の有無の確認、国民に対する適切な情報提供、分析などの指示を出したところだ。詳細はこれから確認する」と述べました。

防衛省 北朝鮮から多数のミサイル 日本海の方向に発射

防衛省は3日午前7時40分前後に北朝鮮から多数のミサイルが日本海の方向に発射されたと発表しました。

このうち1つは高度が2000キロ程度、飛行距離がおよそ750キロで、日本海に落下し、中長距離弾道ミサイルとみられるということです。

また、このミサイルとは別に午前7時40分ごろに北朝鮮西岸から発射されたミサイルは、日本列島を越えて飛行する可能性があることを探知したためJアラートで公表したものの、実際には日本列島を越えず日本海上空で消失したことが確認されたので訂正したとしています。

防衛省が詳しい情報の分析を進めています。

韓国軍「長距離1発 短距離2発か」

韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が3日午前7時40分ごろ、首都ピョンヤン(平壌)郊外の国際空港があるスナン(順安)付近から日本海に向けて長距離弾道ミサイルと推定される1発を発射したと発表しました。

また、午前8時39分ごろから、西部のピョンアン(平安)南道ケチョン(价川)付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイルと推定される2発が発射されたということです。
政府関係者「精査や分析に時間がかかっている」

政府関係者は、NHKの取材に対し、北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けた現在の状況について「発射をめぐり複数の情報が入るなどし、精査や分析に時間がかかっている」と述べました。

防衛省「日本列島を通過せず判明」

防衛省は「先ほど発射したミサイルについて、日本列島を通過したという情報がありましたが、実際には、通過していないということが判明しました。詳細は確認中で、状況が判明次第、引き続きお知らせします」と発表しました。

防衛省によりますと日本列島を越えて飛行する可能性があると探知したのでJアラートで公表したものの、実際には日本列島を越えず日本海上空で消失したことが確認されたので訂正したということです。

防衛省が詳しい情報の分析を進めています。

9:00前 外務省幹部「米韓の大規模共同訓練への対抗だろう」

外務省幹部は午前9時前、記者団に対し「現在、総理大臣官邸で情報収集中だ。アメリカ軍と韓国軍が行っている大規模な共同訓練への対抗だろう」と述べました。

8:51 “弾道ミサイル”3回目も発射 すでに落下か 海保

弾道ミサイルの可能性があるものの発射について海上保安庁から3回目の発表です。

海上保安庁は防衛省からの情報として、新たに「北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射された」と午前8時51分に発表しました。

航行中の船舶に対し、今後の情報に注意するよう呼びかけています。

海上保安庁は午前8時51分に防衛省からの情報として新たに発表した、弾道ミサイルの可能性があるものについて、「すでに落下したとみられる」と午前8時55分に発表しました。

航行中の船舶に対し、今後の情報に注意するよう呼びかけています。

8:47 2回目の“弾道ミサイル”すでに落下か 海保

海上保安庁は午前8時41分に防衛省からの情報として新たに発表した、弾道ミサイルの可能性があるものについて、「すでに落下したとみられる」と午前8時47分に発表しました。

航行中の船舶に対し、今後の情報に注意するよう呼びかけています。

8:41 2回目の“弾道ミサイル”発射 海保

弾道ミサイルの可能性があるものの発射について海上保安庁から2回目の発表です。

海上保安庁は防衛省からの情報として、新たに「北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射された」と午前8時41分に発表しました。

航行中の船舶に対し、今後の情報に注意するよう呼びかけています。

8:00すぎ 東京の防衛省「PAC3」特異な動きは確認できず

Jアラート=全国瞬時警報システムで、北朝鮮からミサイルが発射されたとみられると伝えられてから20分がたちましたが、NHKの映像からは、地上配備型の迎撃ミサイル、「PAC3」が配備されている東京の防衛省の周辺で、特異な動きは確認できません。

8:10 1回目の“弾道ミサイル”すでに落下か 海保

海上保安庁は防衛省からの情報として、「弾道ミサイルの可能性があるものは、すでに落下したとみられる」と午前8時10分に発表しました。

航行中の船舶に対し、今後の情報に注意するよう呼びかけています。

政府 Jアラート発信

政府は、人工衛星を通じて自治体などに緊急に情報を伝えるJアラート=全国瞬時警報システムで、宮城県、山形県、新潟県を対象にさきほど情報を発信し、「北朝鮮からミサイルが発射されたもようです。建物の中、または地下に避難して下さい」と伝えました。

7:45 韓国軍“日本海に向け弾道ミサイル発射”

韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイルを発射したと3日午前7時45分ごろ発表しました。韓国軍は、アメリカ軍とともに詳しい情報の収集や分析を急いでいます。

「射程が中長距離の弾道ミサイルと推定」韓国 連合ニュース

韓国の通信社、連合ニュースは、北朝鮮が発射した弾道ミサイルについて、韓国軍当局者の話として「ミサイルは切り離しが行われていて、射程が中長距離の弾道ミサイルと推定している」と伝えました。

また、韓国軍は、ICBM=大陸間弾道ミサイルの可能性についても分析を急いでいるとしています。

Jアラート・エムネットの発信は先月4日以来

北朝鮮による弾道ミサイルの発射について、政府がJアラート=全国瞬時警報システムや、エムネット=緊急情報ネットワークシステムで情報を発信したのは、先月4日以来です。

このとき、弾道ミサイルは青森県の上空を通過し日本のEEZ=排他的経済水域の外側の太平洋に落下したとみられています。

飛行距離はおよそ4600キロと北朝鮮が発射した弾道ミサイルのなかでは最も飛行距離が長く、IRBM=中距離弾道ミサイル級以上の射程があると考えられるとしています。

政府は、ミサイルの発射と上空通過、それに、推定される落下地点についてJアラートやエムネットを通じて情報を発信しました。

北朝鮮が弾道ミサイルなどを発射 ことしに入って30回目

防衛省などによりますと、北朝鮮が弾道ミサイルなどを発射したのはことしに入って30回目です。

これまでに、1月に7回、2月に1回、3月に3回、4月に1回、5月に4回、6月に1回、8月に1回、9月に3回、先月に7回、今月に入って2日1回、それぞれ弾道ミサイルなどの発射を繰り返しています。

特に9月下旬から今月にかけては合わせて11回とこれまでにない頻度で相次いで発射しています。

北朝鮮をめぐる最近の動き

弾道ミサイルなどの発射を繰り返す北朝鮮に対し、日米韓3か国は連携して抑止力の強化を進めています。

アメリカはことし9月に続いて先月も、原子力空母を日本海に再び展開し、日本や韓国とともに共同訓練を行いました。

さらに先月17日から28日にかけて、韓国軍の定例の野外機動訓練が一部アメリカ軍も参加して実施されたほか、31日から4日までは、最新鋭のステルス戦闘機などおよそ240機を投入して米韓空軍による5年ぶりの大規模訓練が行われています。

一方、北朝鮮は、先月9日までの15日間、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の立ち会いのもとで、戦術核運用部隊の訓練を実施し、弾道ミサイルを7回発射しました。

キム総書記は「必要な場合、すべての軍事的な対応措置を講じていく」と述べていて、北朝鮮は2日、南北の分断後初めて、海上の境界線を越えた短距離弾道ミサイル1発を含め20発余りのミサイルを発射しました。

北朝鮮は、米韓両国に対し、訓練の中止を求める談話を連日発表し「武力行使を試みれば、史上最もむごたらしい代価を支払うことになる」として、強くけん制していました。

韓国外相「決して容認できない」

韓国のパク・チン(朴振)外相は、記者団に対して「北がこのように脅威を高めることは決して容認できない。断固とした対応で北の挑発を抑止し、強力な防衛力を維持する必要がある。アメリカとの同盟関係を通じて抑止していくのが重要だ」と述べて、発射を厳しく非難しました。』