イタリアがロシア石油輸入を続けている

 ※ 今日は、こんなところで…。

イタリアがロシア石油輸入を続けている

『宮崎正弘の国際情勢解題」令和四年(2022)11月2日(水曜日)弐 通巻第7510号

ロシア石油を輸入禁止としたはずでは?
  中国、インドについでイタリアがロシア石油輸入を続けている
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 ロシアへの経済制裁に参加しない中国とインドはロシアからダンピングで石油とガスを急増させた。とくにインドはロシア石油を精製し、インド産として世界各地に輸出し、おおいに外貨を稼いだ。

 イタリアはEUメンバー、NATO加盟であり、ロシア制裁に加わっている。
 シチリアといえば、イタリアマフィアで知られるが、南側沿岸に巨大な石油精製基地がある。
 ロシアア制裁で西側はロシアからの石油を徐々に減らしていく方向にあると思いきや、どっこいシチリアで石油精製を行っているのが、ロシアのルクオイルである。シチリアの精製工場を所有し、イタリアのISAB社が管理している。従業員は3500名

 しかも皮肉なことにガソリンに精製されたうち93%が「イタリア製」となって米国へ輸出されている(ウォールストリートジャーナル、10月1日)
 ルクオイルのシチリア精製基地では日量40万バーレル。

 ルクオイルはロシア大手第二位だが、CEOのラビル・マカノフが入院先病院から転落死した(9月1日)。その前にも幹部が自宅地下室で死体となって発見されるという不可解な事故があいついでいる。

 ルクオイルの株価はウクライナ侵攻前の7000から10月1日現在4700となっている。

 シチリアは観光値としても有名でパレルモ音楽祭には日本からも歌手が参加する。筆者も三日ほど滞在したことがあるが、中華レストランの数と中国人のおびただしさには驚かされた。

 さて、こうしたタイミングに、欧米メジャーの第三四半期決算が出そろった。ウクライナ戦争による燃料価格冒頭を背景に大幅増益となった。庶民は物価高が家計を直撃され、生活の不安を訴えているというのに「メジャーの儲け過ぎは、いったい何だ」と不満の声が充満している。

とくに世界一の米エクソン・モービルの純利益は前年同期比2.9倍の197億ドル(約2兆9000億円)と過去最高を更新した。ちなみにアップルは207億ドルである。

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