ブラジル大統領選挙 決選投票 ルーラ元大統領が当選

ブラジル大統領選挙 決選投票 ルーラ元大統領が当選
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221031/k10013875481000.html

『30日に投票が行われた南米ブラジルの大統領選挙の決選投票で、ブラジルの選挙管理委員会はかつて左派政権を率いたルーラ元大統領が当選したと発表しました。

任期満了に伴うブラジルの大統領選挙は30日、決選投票が行われました。

ブラジルの選挙管理委員会の集計によりますと、開票率99.1%時点での得票率は▽2003年から2期8年にわたって左派政権を率いたルーラ・ダシルバ元大統領が50.84%▽右派の現職ジャイル・ボルソナロ大統領が49.16%となっています。

ブラジルの選挙管理委員会はルーラ氏が当選したと発表しました。
今回の大統領選挙では、新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた経済の立て直しや、汚職対策、それに国土のおよそ6割を占めるアマゾンの熱帯雨林の保護などを争点に、両候補が激しい選挙戦を繰り広げてきました。

ルーラ氏はコロナ禍で悪化した経済格差の解消や積極的な財政出動による景気の浮揚などを訴え、貧困層を中心に支持を集めました。

南米ではペルーやチリ、コロンビアなど左派政権の誕生が相次いでいます。こうした国に続いて、人口や経済規模が最も大きいブラジルでも左派政権が誕生することになり、アメリカなどとの関係にも変化が出ることが予想されています。

左派政権 率いたルーラ・ダシルバ元大統領とは

ルーラ・ダシルバ氏は77歳。ブラジル北東部・ペルナンブコ州の貧しい農村に生まれました。旋盤工として労働運動に参加し、ストライキを指導するなど労働組合のリーダーとして頭角を現します。

1980年に左派の有力政党労働者党を立ち上げ、下院議員などを経て2003年に大統領に就任しました。2期8年にわたる在任中は、国内に豊富な天然資源の価格上昇を背景に、平均で年4%の高い経済成長を実現。増えた税収を貧しい人たちへの生活支援に充て、当時、人口の半数以上を占めていたとされる低所得者の割合を3割台に引き下げました。貧困層を中心に人気が高く、大統領退任時の支持率は8割を超えたとされています。

一方で、在任中に建設会社から賄賂を受け取ったとされる汚職事件で有罪判決を受け、2018年4月から1年7か月にわたって収監され、前回・2018年の大統領選挙では裁判所から立候補の資格を停止されました。

しかしその後、最高裁判所がルーラ氏に対する有罪判決を無効とする判断を示したことで、今回の大統領選挙に立候補。直近の世論調査では一貫して現職のボルソナロ大統領を上回る支持を集めて、選挙戦を優位に進めてきました。』