バイデン大統領「言語道断」 ロシアの穀物輸出合意停止

バイデン大統領「言語道断」 ロシアの穀物輸出合意停止
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『【ワシントン=坂口幸裕】バイデン米大統領は29日、ロシアが7月にウクライナと合意した黒海経由での同国産穀物の輸出再開を一方的に停止すると発表したことについて「飢餓を増やす。言語道断だ」と非難した。ブリンケン米国務長官は声明でロシアに合意内容の履行を要求した。

ロシア国防省は29日、国連とトルコの仲介で合意したウクライナ産穀物の輸出再開について、一方的に合意の履行を無期限で停止すると表明した。29日早朝にロシアが占領する南部クリミア半島の軍港が多数の無人機で攻撃されたことに反発している。

バイデン氏は地元の東部デラウェア州で記者団に対し、ロシアについて「彼らがやっていることに利点はない」と断じ、世界の穀物価格への影響に懸念を示した。米国は食糧不足で中東やアフリカなど新興国に深刻な打撃になると警鐘を鳴らしてきた。

ブリンケン米国務長官も同日の声明でロシアの行動に「遺憾」を表明し、すべての当事者に人命にかかわる合意を機能させるよう促した。7月の合意に伴う食料輸出の再開が価格下落につながるとし「低・中所得国にとって決定的に重要で、継続しなければならない」と訴えた。

合意の一方的な停止を巡り「ロシアが自ら始めた紛争で再び食糧を武器として使い、悲惨な人道危機と食糧不安を悪化させる」と批判した。

ロシアは2月24日のウクライナ侵攻後、黒海に面したウクライナ南部オデッサ港を封鎖した。トウモロコシや小麦など世界有数の穀物輸出大国であるウクライナからの出荷が停滞し、食糧価格の高騰につながった。合意が一方的に破棄されれば、輸出が再び滞るおそれがある。

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