胡錦濤氏退席前の新動画が拡散 ファイルに不満?

胡錦濤氏退席前の新動画が拡散 ファイルに不満?
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM254TE0V21C22A0000000/

『【北京=多部田俊輔】中国共産党の胡錦濤前総書記が22日の党大会閉幕式で途中退席する前、ファイルを巡って不満を示したと受け取れる動画がツイッターなどで拡散した。体調不良や習近平(シー・ジンピン)総書記らとの関係の難しさを示しているとの観測も上がる。

新しい動画はこれまでに拡散した動画より少し前の胡氏の動きをとらえたもの。胡氏が手元の赤いファイルを見ようとした際、左隣に座る栗戦書氏がその動きを制止してファイルを引き寄せたような姿が映る。その後、胡氏は離席直前に習氏のファイルにも手を伸ばしたが、習氏が応じなかったようにも見える。

ファイルの詳細は不明だが、記者らが会場に入ったときには壇上の指導部や長老ら出席者の前に置かれていた。閉幕式の決議事項などの資料がはさまれていた可能性がある。胡氏が退席する際に支えた係員がファイルを持ってともに退場した。

胡氏の途中退席を巡っては、国営の新華社は22日夜、体調不良が原因とツイッターに投稿した。党大会の公式行事での途中退席は異例。党人事などに不満があったなどと臆測を呼んだため火消しを図った可能性がある。

胡氏を巡る一連の動画を中国大陸で視聴することは難しい。中国当局は政治の関連情報を厳しく制限しているためだ。

党大会後の23日に発足した3期目の習指導部は、胡氏らを輩出した共産主義青年団(共青団)出身の李克強首相が最高指導部から外れ、同じく共青団出身で首相候補とされた胡春華副首相は政治局員から降格となった。

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