米司法省、中国情報員2人を訴追 ファーウェイ捜査妨害

米司法省、中国情報員2人を訴追 ファーウェイ捜査妨害
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2506C0V21C22A0000000/

『【ワシントン=飛田臨太郎】米司法省は24日、中国の通信機器大手企業への捜査を妨害したとして、中国情報機関の情報員2人を訴追したと発表した。司法省は企業名を明らかにしていないが、米メディアは華為技術(ファーウェイ)と判明したと報じた。

米当局はファーウェイを技術窃盗の疑いで捜査していた。司法省によると中国の情報員は米政府の職員に賄賂を渡して、捜査の機密情報を得ようとした。実際には、この職員は米連邦捜査局(FBI)の「二重スパイ」だったために発覚した。 

司法省によると情報員の身柄は確保できていない。有罪になれば最高40年の禁錮刑になる可能性がある。ガーランド司法長官は「民主主義の基盤である法の支配を損なおうとする外国勢力の企てを容認することはない」と強調した。

司法省はこれに加えて、2つの事件で11人を訴追したと公表した。米国に在住する中国人を脅して中国に帰国するよう強要するなどした疑いがある。中国の情報員や協力者を合わせ計13人が訴追の対象になる。

米中両政府は11月中旬にインドネシアで開く20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で、バイデン大統領と習近平(シー・ジンピン)国家主席との首脳会談を調整している。中国側が今回の訴追に反発する可能性もある。
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前嶋和弘
上智大学総合グローバル学部 教授
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ひとこと解説

米中は右手(貿易)では握手をして、左手(安全保障)では殴り合う関係。今回の党大会の権力闘争を見ても米中の溝は大きく、この複雑な競合関係はかなり長期化します。その中での米ソ連戦時代をほうふつとさせる「二重スパイ」の摘発。
2022年10月25日 7:36 』