北朝鮮と韓国、海上で射撃応酬 北朝鮮船舶が境界侵入

北朝鮮と韓国、海上で射撃応酬 北朝鮮船舶が境界侵入
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『【ソウル=甲原潤之介】韓国軍合同参謀本部は24日、北朝鮮の商船が黄海上の南北境界である北方限界線(NLL)を越えたため警告射撃をしたと発表した。北朝鮮は西岸からNLLの北側の海上に10発の砲弾を撃ち、射撃の応酬になった。

韓国軍によると北朝鮮船は24日午前3時42分ごろ、韓国北方の白翎島(ペンニョンド)の北西約27キロメートルの海域でNLLの南側に入った。NLLは朝鮮戦争の休戦後に国連軍が定めた線で、韓国軍は北朝鮮船に通信と射撃で警告し退去させた。

同日午前5時14分ごろに北朝鮮が西側の黄海南道から砲弾を射撃するのを確認した。

北朝鮮は24日、朝鮮中央通信を通じて朝鮮人民軍の立場を明らかにした。韓国の護衛艦の方が船舶の取り締まりを口実に海上の軍事境界線を侵犯したと主張した。部隊に監視態勢を整えるよう指示し、10発の放射砲弾を撃ったと伝えた。北朝鮮はNLLを認めていない。

韓国軍は北朝鮮による射撃は「明白な軍事合意違反であり、挑発だ」と訴えた。北朝鮮側は「海上での挑発まで敢行する敵に厳重に警告する」と主張した。

韓国政府内にはかねて、北朝鮮が中国の共産党大会の後に核実験に踏み切るとの見方がある。共産党大会が22日に閉幕し、北朝鮮の軍事活動に対する警戒を強めている。

北朝鮮は9月下旬から3週間で8回という異例の頻度で弾道ミサイルを発射した。10月中旬には東西両岸から黄海と日本海に砲弾を繰り返し撃った。韓国軍はNLL付近への射撃が2018年に結んだ南北の軍事合意に反するとして北朝鮮に警告していた。

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