ロシア軍、ヘルソン州西部から撤退開始か 米研究所

ロシア軍、ヘルソン州西部から撤退開始か 米研究所
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB223MU0S2A021C2000000/

『【キーウ=共同】米シンクタンク、戦争研究所は21日、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部ヘルソン州の戦況について、ロシア軍が州西部から撤退を開始したとの分析を発表した。また州都ヘルソンなどからの撤退を覆い隠すためにロシア軍はドニエプル川にあるカホフカ水力発電所のダムを爆破するようだと指摘した。

英国防省は21日、ヘルソン州を流れるドニエプル川に架かり、ウクライナ軍が7月下旬に攻撃したアントノフ大橋の近くにロシア軍が簡易橋を設置したとの分析を発表した。簡易橋は、川の西岸に位置する州都ヘルソンなどから東岸に撤退する経路として活用する可能性がある。

ウクライナ軍は21日、ヘルソン州の88集落を奪還し、ドニエプル川西岸の都市ベリスラフでは、ロシアの占領当局の活動が19日から停止したと発表した。

ロシア側はウクライナ軍の攻撃を理由に15日、ヘルソン州の住民に退避を勧告。ウクライナのゼレンスキー大統領はカホフカ水力発電所のダムをロシアが自作自演で破壊しようとしていると批判している。ダム破壊による被害をロシアが撤退の口実にするとの観測もある。

ウクライナメディアによると、22日朝は全土に空襲警報が出され、中部キーウ州など少なくとも計7州でロシア軍の攻撃による爆発があった。

ロシア国防省は22日、過去24時間にウクライナ東部ハリコフで軍需企業を精密誘導ミサイルで破壊したほか、ヘルソン州のドニエプル川西岸各地でウクライナ軍を撃退し、130人以上を殺害したと発表した。

一方ロシア西部ベルゴロド州のグラトコフ知事は22日、ウクライナ側からの攻撃で住民2人が死亡したと明らかにした。』