2003-3-19から4-18までのイラク占領作戦(※ と、比較する)

2003-3-19から4-18までのイラク占領作戦(※ と、比較する)
https://st2019.site/?p=20501

『Pavel Luzin 記者による2022-10-20記事「Russian Air Power: Vanished or Overstated to Begin With?」。

   露軍のスロヴィキン大将によれば、2-24から10-17までの236日間に、露軍機は34000ソーティ出撃して、7000発以上の精密誘導兵器を投じたという。

 これをシリアと比較する。2015-9-30から2016-12-19までの447日間に、露軍機は30000ソーティ出撃した。

 2015~2016においては、1日平均67ソーティだった。しかし逐次に増加し、2022年には1日144ソーティに達していたという。

 これをNATOの航空作戦と比較する。

 2003-3-19から4-18までのイラク占領作戦。このときNATO軍機は20733ソーティ出撃し、19948発の精密誘導兵装を投弾している。

 すなわち、ざっくり言えば、20年前のNATO軍と比べ、露軍機の出撃ソーティは「五分の一」であり、投弾できる精密誘導兵装は「二十一分の一」でしかないのだ。

 ロシアがたった5日間で楽々と勝利した2008-8のジョージア侵略では、露軍機は5機、撃墜されている。そのうち3機は味方の対空火器が原因だった。

 ロシア空軍のパイロットを養成する軍学校。ロシアの普通の大学に比べて基礎の教育水準が低い。そして、一人前のパイロットを送り出すのに5年かけている。

 ということは、ロシア空軍の戦闘機パイロットは、いちばん若い男でも27歳ということになる。
 ロシア空軍では、戦闘機パイロットたちの8割は、32歳から35歳のあいだに、肉体の健康が耐えられなくなって現役を引退する(ソースは2018年のロシア陸軍雑誌)。

 2019年と20年の三資料によると、露軍パイロットの年間飛行訓練時間は、80時間から100時間の間だ。とてもすくない。このため、中尉~大尉レベルだと、ほんとうに頼りにできない。

 だいたい少佐から中佐になるあたりで、露軍のジェット戦闘機のパイロットは累積トータル飛行時間が900時間になる。

 今次ウクライナ戦争で、露軍機が都市爆撃ばかりやっているように見えるのは、上層部において対市民の「恐怖戦術」を意図的に採用しているというよりは、都市という「面目標」以外の目標をピンポイント攻撃する能力がパイロットになく、またロシアの工業力も、それに必要な精密誘導爆弾を供給できないという楽屋裏事情があるものと推断される。
 ※米国がソ連に5年間貸与していた巡洋艦『ミルウォーキー』が1949に返納された。その艦内には古い魚の異臭がたちこめ、空の酒瓶が各所に散乱し、おびただしいネズミが走り回っている状態であった。』