香港民主化デモ参加者の髪引っ張った駐英中国総領事、「義務だった」と主張

香港民主化デモ参加者の髪引っ張った駐英中国総領事、「義務だった」と主張
https://www.cnn.co.jp/world/35194974.html

『香港(CNN) 英イングランド北部マンチェスターにある中国総領事館前で、香港の民主化を求める団体のデモに参加していた男性が総領事館の敷地内に引きずり込まれ、殴られて負傷した問題で、鄭曦原総領事が21日までに地元メディアの取材に答えた。騒ぎの中で男性の髪を引っ張ったとされる鄭氏は、中国の尊厳を守ることが自分の「義務」だと、自身の行動を擁護した。

デモは中国で開幕した第20回共産党大会に合わせて16日に実施され、主催団体によれば約60人が参加した。現場では習近平(シーチンピン)国家主席を皮肉る内容のイラストなども掲げられた。

デモの様子を捉えた動画には、参加者の男性1人がゲートから総領事館の敷地内に引きずり込まれ、男性の集団に殴られる場面が映っている。

スカイニュースとの19日のインタビューで、鄭氏はデモ参加者らが「無礼な掲示物」で暴力を引き起こしたと主張。

「私は誰も殴っていない。スタッフにも殴らせていない。実際には、いわゆるデモ参加者がスタッフを殴っていた」(鄭氏)』

『しかし自身がデモ参加者の髪を引っ張っている画像について質問されると、鄭氏は関与を認めたような様子を見せ、「そうだ。その男性は私の国を傷つけた。私の指導者を。そうするのが自分の義務だと思う」と述べた。

続けて「髪を引っ張ることが?」と問われると、「そうだ!」と答えた。

その上で自分は中国とその国民の尊厳を守っているのであり、「どの外交官も」そうした状況では同様の行動を取るだろうと付け加えた。

20日のマンチェスター警察への書簡で、鄭氏は総領事館が「抗議する権利を尊重している」と主張しつつ、デモ参加者の方が総領事館の敷地内に「突入してきた」と訴えた。

中国外務省も即座に鄭氏を擁護。デモ参加者を「ハラスメントの加害者」とし、法を犯して総領事館に侵入したことで施設の安全を脅かしたと糾弾した。

英外務省は18日、中国の駐英代理公使を呼び出し、説明を求めるとともに今回の事案に対する深い懸念を表明した。

マンチェスター警察は暴力を巡る捜査に着手しているが、19日の時点で逮捕者は出ていないとした。「複雑かつ繊細な取り調べ」となっており、時間がかかる見通しだという。』