今次ウクライナ戦争は、侵略者が、インターネットとスマホのデジタルネット征服を狙った、史上初の戦争である。

今次ウクライナ戦争は、侵略者が、インターネットとスマホのデジタルネット征服を狙った、史上初の戦争である。
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『Sergio Miller 記者による2022-1021記事「The war for control of the net in Ukraine」。

   今次ウクライナ戦争は、侵略者が、インターネットとスマホのデジタルネット征服を狙った、史上初の戦争である。

 ウクライナという地名は1648年のフランス人作成の地図にも見える。ソ連が「ウクライナ」をこしらえたのだと強調してやまないプーチンの宣伝は史実を無視した嘘である。
 2003年に米軍は2週間でイラクのフセイン体制を転覆させた。プーチンはその真似をしたかったのだろう。

 メリトポリ市で侵略軍は、テレビ局を乗っ取った。そこからロシア人が放送するようにすることが、ロシア軍の「行動計画」では常に重視されているのである。ところがウクライナ人ゲリラは、そのブロードキャスターを爆殺した。

 ウクライナ副首相のミハイロ・フェドロフはギークなので、「eVorog」というデジタルパルチザンを組織した。進駐してきたロシア軍の部隊や装備の所在を、住民がスマホで(つまりはスターリンク経由で)報告すると、中央システムがその位置情報を半自動的に集計・整理してくれる。ウクライナ軍はそれを参考にして、HIMARSの次の標的を決めるのだ。

 そもそもウクライナは、インターネットを遮断し難い国だった。

 プロバイダーは多数乱立していて、そのひとつのプロバイダーに占領者が何かを命じても、ほとんど全体には効果が及ばないのだ。

 また、国内に「IXP」(インターネット・エクスチェンジ・ポイント)がとても多い。しかも優越した支配的なIXPというものもない。よって遮断工作に対して靭強に抵抗できる。接続の代替オプションは無数に可能なのだ。

 光ファイバー回線も、多重にはりめぐらしてあった。そのどれかを切断されても、官公署等はひきつづき、別な有線路を使って信号のやりとりができる。プロバイダーも同様だという。

 この戦争中、インターネットが完全に遮断されてしまった唯一の都市がマリウポリだったそうだ。あそこまで徹底的に破壊され、ひしひしと占領されたことで、ようやく通信遮断が成立した。調査研究の価値があるだろう。

 破壊されたスマホ用の中継局の代替については「モバイル・オペレーター」が各社共同で臨時に立ち上げられている。そのような対応には平時なら半年以上かかるところだが、スマホ通信提供各社は10日くらいでそれをやり遂げた。スターリンクだけではないのである。

 ヘルソン州では露軍がプロバイダーのオフィスに押し入ってきて、「これをつなげ」と持参の機械を置いたという。それによって全データはロシア本土のネットにしかつながらなくなるものだ。住民のSIMカードを強制交換する措置も並行して進められた。

 VPNを用いることで、ロシアのネット支配の裏を掻くことは可能だった(戦争前は15000箇所。今は47万5000箇所に増えたと)。BBCはその利用方法をネットでガイダンスしている。』