ウクライナ南部、奪還へ攻防

ウクライナ南部、奪還へ攻防 ロシア軍「武器庫を破壊」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR21E680R21C22A0000000/

『【ロンドン=大西康平】ロシア当局は21日、ロシア空軍がウクライナ南部ヘルソン州の武器庫を破壊したと発表した。ウクライナのゼレンスキー大統領が主張するダム爆破計画については否定した。ウクライナ軍はロシアが一方的に併合を宣言した同州の奪還作戦を進めており、両軍の攻防が続いている。

ロイター通信によると、ロシア国防省の発表では破壊された武器庫には海外製の武器が貯蔵されていたという。

同州を貫くドニエプル川にあるカホフカ水力発電所のダムに爆弾を仕掛けたとの情報については、ロシア側の関係者が「虚偽だ」と主張したと、ロシア国営通信が報じたという。ゼレンスキー大統領は、ロシアがダムを破壊すれば洪水が引き起こされ、「大規模災害」になると指摘していた。

ウクライナ軍は同州の奪還作戦を続けており、ロシア軍は守勢に回っている。ロシア大統領府は21日、プーチン大統領がヘルソン州の州都ヘルソンからロシア軍を撤退させる命令を出したかに関する記者からの質問に対して、答えをはぐらかしたという。

記者団との電話会見でペスコフ大統領報道官は「この質問は特別軍事作戦の実施に関するもので、国防省への問い合わせを勧める」と話した。ヘルソンでは、ロシア軍の砲撃や装甲車の動きが減少し、撤退準備に入った可能性が浮上している。

ヘルソン州はプーチン大統領が一方的な「併合」を宣言し、戒厳令を敷くと表明した東・南部4州のひとつ。欧米メディアは米当局者などの見通しとして、ウクライナ軍のヘルソンの近いうちの奪還の見通しを報じている。

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